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わざわざの楽しみ方 その2

わざわざは、長野県の山の上にある「パンと日用品の店」だ。ネット販売もしているから、東京にいても気軽に商品を買うことができる。

最初はわざわざの働きかたに、続いてパンに興味を持っていた。そして最近思うのは、わざわざは商品を売っているだけではない「暮らしかた」を提案しているお店なんじゃないかなということ。

実際Twitterで店主の平田さんのツイートを見ているとわざわざで買い物してきた、という話をよく見かける。またnoteでは、まかないについてや、もんぺ愛についてなど、その情報発信から平田さんの暮らしかたに共感し、わざわざで買った商品を暮らしに取り入れていくうちに劇的にではないけど、確実に気持ちが豊かになってきている(気がしている)。

今回は、実際に私が感じた暮らしかたの変化を5つ紹介したい。

⑴もんぺを着たくなる衝動

わざわざで取り扱っている商品にうなぎの寝床さんのもんぺがある。平田さんがTwitterやnoteで紹介している文章を読んでいるうちに、自分も、もんぺワールドを体感したくなった。

先日、わざわざではないが実店舗で試着できるお店に行ってもんぺを購入した。お腹周りのフリーダム感、ハンパない。着心地の大切さを痛感した。しかもシルエットはシュッとしている。これは多分自分のくらしの定番になるな、と思っている。

もんぺ探しの旅はこちら▼
旅する日本語 第3語 「寸景の神楽坂」

⑵フルーツも食材になる発見

また、長野で暮らす平田さんの日常には新鮮な野菜や果物が当たり前にあり、その中から本当に流れるようにTwitterでフルーツサラダの話があった。

仕事帰り、その写真にそそられ思わず、レシピを知りたいとリツイート。するとすぐに平田さんが気さくにレシピを教えてくれた。

その日は、たまたま1人の夕食。自分のためだけに作るごはんに手間をかけるのもたまにはいい。

フルーツサラダを仕上げ、一旦冷蔵庫で冷やしている間にシャワーへ。サッパリしたところで冷えたフルーツサラダをいただく。疲れた身体に甘みと酸味が染み渡った。

果物が食材になる、という新しい発見だけでなく、普段は高いと思って敬遠してていた果物だけど、食べてみて改めて作り手のことを考えたら、安いとさえ思えた。

自然の中からこの甘さを創り出し、消費者に届ける、その対価としては安すぎるかもしれない。実際、私が選んだももはまだ熟していなくて、硬めで少し酸っぱかったけど、サラダとしてはいい感じになじんだと思う。

また、今度は違う果物でも組み合わせを考えてサラダにしてみたいなと思った。料理の楽しみが広がったのが嬉しい。

【追記】で、本日フルーツサラダ第2段。バジル→葉セロリ、生ハム→エビでブルーベリーは割愛。私この組み合わせ好きかも。

⑶たかがジュースされどジュース

このフルーツサラダ体験と前後してわざわざで買い物をした時、1000円のりんごジュースを購入していた。田島農園のりんごジュース。「ぐんま名月」をオーダー。

わざわざで買う時、あまり値段を見ていないというのもあるけれど、それはわざわざで扱っている商品なら「絶対においしいよね」という安心感があるからだ。

実際とても濃厚で甘くて、美味しかった。

そんな経験から先日スーパーに行ったとき、果汁100パーセントのりんごジュースが目に止まった。価格は田島農園さんのに比べたらずいぶん安かったが、味は果たして。暮らしに果物が参加してきたのは、やはり大きな変化だと思う。

⑷送料負担が当たり前になる感覚

先日またネットで商品を購入した時の話。本来なら、受け取れるはずの19〜21時の時間指定にしていた。家が見えたところで、ヤマトさんの車が見えた。うちかな?と思ったが、入れ違いで車は行ってしまった。

郵便受けを見たらやはり、不在配達票。タッチの差で間に合わなかった。3分早く着いていたら、一回で受け取れたのに。あいにく翌日は台風。雨の中、再配達してくれたヤマトさんには感謝しかない。この夏の天候も考えて冷蔵便にしていたので、本当に申し訳なかった。

でも働いていると、急に1時間の残業とかは普通にあって、夕飯の買い物をして帰ったら、19時は余裕で過ぎてしまう。

昔アマゾンでよく買い物をしていた時、送料無料は当たり前だと思っていた。でも実際、運ぶために人が動いていたら、そこには確実に人件費がかかっている。

配達ではなく、自分で買いに行くことを考えたら、簡単に想像がつく。物を運ぶのは簡単じゃない。サービスや商品の目に見えない部分に意識が行くようになった。

⑸次はねば塾の石鹸か

そして、わざわざからくるメルマガに、いちいち次の購入意欲を掻き立てられる単純な私。

最近、体を洗うのに一周回ってボディソープよりも、やっぱり石鹸の方がいいなあと思っていて、石鹸を探していたのと相まって目に止まった。

きっと次に買い物するときには、買い物かごに入っているに違いない。

最近、noteで記事を書いたり、Twitterで呟いている中でわざわざに関するものが一番反響がある。それは自分への共感というより、「わざわざの提案する暮らしへの共感」ではないかと思う。だからこそ自分が発信するだけでなく、こんな風に「わざわざのある暮らし」を共有し合えるプラットフォームがあればいいなと思った。

わざわざの価値観に共感するわざわざ民が、ゆるく集まれる縁側のような、庭のような場所があったら……そんなことをゆるく考えた。

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