思春期の婦人科通院はなかなかしんどい
早すぎる生理のはじまりは不順のはじまりだった。
このツイートを見てふと当時の気持ちを思い出した。
私は幼いころは身長も体重もあったせいか小学校低学年で生理が来てしまった。
女子トイレに三角コーナーも設置されていないぐらいの学年だったので、母が学校に三角コーナーの設置をお願いしていた。
最初は定期的にきていたものの周りからもちらほら生理が始まる高学年からは既に不順だった。
中学に入ってからは3か月に1度、4か月に1度、半年に1度、とどんどん周期は長くなり、ついには10か月を超えたあたりから「これはまずいのかもしれない」と思い始め母に相談をした。
明け透けな性格だった私は生理がきていないことを母に相談することに抵抗はなかったがそれでも婦人科の受診には羞恥が伴った。
病院に着くまでは最初は恥ずかしいことはない、何もやましいことはないと気にも留めていなかったけれど待合室での視線は奇異なものを見る目だった。
人の機微には疎かったのだがやたらと男性から見られる、年配の女性や妊婦の方からもチラチラと見られるというのは酷く場違いな場所に来てしまったようで恥ずかしかった。どうしてそういった目で見られるのか分からなかった。
名前が呼ばれ母とは同席せず女医と対面してすぐに言われたことはいったいいつから生理が来ていかということとセックスの経験についての確認だった。
今はセックスなんて単語、恥ずかし気もなく言えるが当時中学生だった私にはとても衝撃的な言葉で、すぐにカーッと頬が熱くなったのを覚えている。
そして私は待合室の視線の意味に気付いてしまった。
妊娠した中学生が来たと思われてたということに。
恥ずかしさと、妊娠したと周囲に思われていたショックで気持ちがごちゃごちゃしていたのを覚えている。
私が通ったのは思春期外来があったところだったけど他の科と併設していて待合室も同じだったから先生はよくても待合室の視線はしばらく慣れなかった。
1年も経つ頃には未成年が婦人科にきたらすぐ妊娠だと疑うなんて視野の狭い大人達だなぁと馬鹿にできるぐらいにはなっていたけれどそれでも最初の衝撃は簡単に思い出せてしまう。
田舎に住んでいると婦人科は限られていて、思春期外来があるところなんて更に少ない。
相性の良し悪しも分からないままそこに通うしかなかったけれど、もし若年層で婦人科へ行くなら婦人科のみの個人病院か、待合室が別にされている方が絶対に心の平穏は保たれる。
若年層が婦人科に行くと好奇の目で見られがちだけど早くそんな視線がなくなればいいと思う。
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