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仕事のめぐりがよくなれば、もっと前へすすめる。

シフトが減少した大学生や主婦の方など、コロナによる経済的影響を受ける方へ「仕事」を提供する取り組みとしてスタートしたYELL FOR。新たに3月15日から新プロジェクトメンバー(アルバイト雇用)の募集を開始しました。

わたしたちが委託を受けたWEBメディア運営や動画制作、データ入力など「地域企業からの仕事の依頼」を、リモートワークも可能な環境下で取り組んでいただきます。

詳しくはWEBサイトをご覧ください...!

今回は、YELL FORへの思いなど。個人的な話しを書いてみます。

自分を嫌いにも、好きにもなれたのも仕事があったから

ストレスも、疲労も、喧嘩の原因も、できない自分を嫌いになることも。
嬉しいことも、飯がうまいのも、自分をちょっと好きになれたのも、仕事ががあったからで。

少し昔の話しをすると、ぼくは極度のあがり症で、人前に立つと「真っ白」の文字通りに頭がパッパラパーになってました。

授業の発表はもちろん、友人数人との会話ですらも、自分に視線が集中するのが怖くて、基本は空気にあわせる感じ。ただ、その場をやり過ごすことだけに意識を集中していたーーという時期がありました。

「うまく話すことができない」自分が本当に嫌で大嫌いだったんですね。

それから「うまく話す」、分かりやすく相手に伝えることについては、場数を経て慣れていき、それなりに出来るようになったと思います。

ただ次にぶち当たったのは、感情表現や雑談でした。事前に準備した「つくられた会話」はできるけど、アドリブで繰り広げられる雑談はどうも苦手で、あまりおもしろくないわけです。

社会人になってから6,7年たった頃でしょうか。

クライアント先の社長のもとへ、提案書を持って伺ったときです。

「フジヨシさん、提案はとても分かるんですよ。うちに必要だと。ただなんというか…おもしろくないんですよね」

これはガツーンと響きました。

新しい取り組みに踏み出そうとするときって、論理的に考えるだけでは動けないじゃないですか。「これは、できるかも」「やりたい!」という高揚感や期待を感じていただけるか、心が動くかどうかが大事なんだと。

そう、教えてもらった出来ごとでしたが、もとから(今も)「おもしろい」タイプではなく、感情表現もせずに「卒なくこなす(ように見せる)」タイプの自分としては、このスタイルの限界を突きつけられたようでした。

幼少期からあまり感情表現が得意ではなく、むしろ自分の感情は邪魔だとさえ思っていたので、感情は自宅において外へ出るような感じだったんです。

そんな課題意識を抱えながら過ごしたある日、つい4年前くらいですけど、ある経営者の方とサシ飲みに出かけることになりました。

「飲みに行きましょうよ」とどちらが持ちかけたかも忘れましたが、「この人の話、もうちょっと聞いてみたいな」と思いました。

「どうして今の会社に入社したのか」「幼少期はどんな子どもだったのか」「どんなことに仕事の面白さを感じているのか」「これからどんな会社にしていきたいのか」

自分の個人的な話も織り交ぜながら、そんなやり取りをしました。そのとき、「ああ、このやり取りなんかいいな」と思ったんですね。

ぼくは営業や企画提案の仕事をしていて、これまでは「何かが足りないから、それを埋める何かを提案する」ようなやり方でした。ここに穴があるから、埋めましょうよと、相手の表層しか見えていなかったのかもしれません。

ただ、このサシ飲みを通して、仕事って、相手と「一緒につくりあげていくんだ」と、ストンと腑に落ちたんですね。(書いてみると、とてもあたり前のことだと思うのですが)

表層の現実や課題だけではなくて、相手は何にこだわっていて、どこに一番熱があるのか。またぼく自身も、引いた立場でご一緒するのではなく、失敗する恐れや取り組みの先に見えるだろう景色にワクワクする。そんな気持ちも手放さずに持ちながら、仕事をしていくようになっていきました。

長くなってしまいました。

ぼく自身、うまく話せないことや自分の感情を表現できないことがイヤでイヤで。「なんでこんな人間なんだ」と勝手に落ち込んで勝手に嫌っていたのですが、「仕事」を通じて多くのことを学び、自分という人間を理解し、少しずつ好きになっていくことができました。
 
仕事は「苦しいものだ」「我慢するものだ」と語られることも多いんですが、本質的には誰かの助けになることで、その過程で、自分の変化や成長を楽しんだり、自分を好きになっていけるものだと思っています。

仕事がめぐる、前へすすむ。

大学生の5人に2人は、バイト先の影響等により収入が減少している状況でした。(鳥取県内/2021年2月時点の調査)

中には、バイト収入や仕送りの減少によって、「1日の食事を2回に減らしている」という方も。ぼくが大学生のときは勉強そっちのけでバイトに励めていたときと違って、働くことが難しい状況にあることが分かりました。

ただ、確かに時短営業等によりシフトが減少したり新規求人は減少していますが、

「人手が足りないから、SNS運営を手伝って欲しい」
「つい後回しになってしまう資料制作できないかな?」

そんな声を企業の方からいただく中で、いま必要なのは、

・新しい需要に応える、これから必要な力を身につけること
仕事がめぐる(循環する)、新しい仕組みをつくること

だと思いました。

そして生まれたのが、YELL FORです。

人手が足りない、できる人ばかりに仕事が集中する、つい後まわしになってしまう仕事をお願いしたい。そうやって企業から委託を受けたWEBメディア運営や動画制作、データ入力などの仕事を、経済的影響を受ける学生や主婦の方などに、リモートワークも可能な環境下で取り組んでいただいています。

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そうやって地域内での仕事のめぐりをよくすることで、若者は経験を通じて学び、学業や暮らしを継続でき、新しい日常を築いていく。一度立ち止まった人もまた、前へすすむきっかけを得られる。

企業は本業に集中することができ、事業を前へすすめることができる。

そんな関係がつくれたらいいなと2020年8月の立ち上げから約半年。これまでに30名以上の方が参加し、約1,300時間の「働く」機会を提供してきました。

「自分の働く姿、ちょっと先の未来が想像できた」
「役割を得ることで、新しいことに取り組む自信が生まれた」

活動を続ける中で、そんな関わる人の変化も確かに感じ始めています。

YELL FORでは、仕事・働くことを通した経済的なサポートはもちろんのこと、終了後のキャリアや暮らしも見据えながら、実務・ライフスキルを獲得する研修や働く選択肢を考える機会をつくっていきます。

関心をお寄せくださった方、どうかお気軽にご連絡いただけると嬉しいですー!

バイトなど仕事を探している方へ

「バイトやパートが見つからない」「シフトが減った。仕送りが減った」など、何かしらの経済的影響を受けている方を主な対象に募集説明会を開催しています。詳しくは、こちらのサイトをご覧ください!

仕事の依頼を検討したい企業の方へ

また、「仕事の依頼を通じたサポート」をしていただける企業さまも募集しています。

「できる人ばかりに仕事が集中している」、「採用するまでではないけど、広報や事務ができるスタッフがほしい」、「経営者としての仕事に集中したいけど、時間が捻出できない...」という課題を感じていらっしゃる方、社内の仕事のめぐりをよくすることで、本業に集中できる環境をつくりませんか?

詳しくはこちらのサイトから。お気軽にご連絡いただけると幸いです!

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