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脳科学者、恩蔵絢子さんのインタビューが面白かった

脳科学者、恩蔵絢子さんのYouTubeのインタビューが面白かった。

脳科学者というと、非常に頭の切れた人がハキハキと眼の前の現象を脳科学の観点から説明していく、というイメージがあった。
しかし、恩蔵絢子さんは、全然違う。同窓会で話の好きな女性が、ついつい自分の家族で起きている問題を、包み隠さずしゃべってしまう、というようなイメージの人である。

恩蔵絢子さんは、自分の母親が認知症になっているところから、認知症を研究テーマとしている。自分にとって切実なテーマ、目の前にある現実を学問のテーマとしているのである。彼女は、統計というものを信じていないのかもしれない。自分の目の前にあるひとつの真実からしか、ものを信じないのかもしれない、と思った。いわゆる、"頭の良い人"とは違う。恩蔵絢子さんしかできない仕事をしている。

脳科学者というよりは、文化人類学者という方がふさわしいかもしれない。文化人類学者は、自分のフィールドに出向き、そこでたまたま知り合った人から、ごくごく個人的な話を聞いて、それを汎用化していくものだろう。恩蔵絢子さんのやり方も、同じである、と思った。

恩蔵絢子さんの認知症になったお母様から学ぶこと、それは恩蔵絢子さんしかできないことである。

世の中の人が、その人しかできないことに集中していく。そういった人が増えると、適切な多様性が保たれ、前向きないい世の中ができるような気がする。私も、わたし自身にしかできないことは何?と、問いかけていきたい。

恩蔵絢子さんのインタビュー動画を順番通り並べてみた。ぜひ、楽しんで欲しい。


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