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絶オメガ検証戦を終えての雑記


絶オメガ検証戦をクリアしました

 2023年4月7日。実装からおよそ2カ月強での絶コンテンツクリアは自分の中では最速で、しんどいことも多かったけどたいへん楽しい時間でした。そしてなによりFF14のオメガが大好きなので嬉しかった。
 今回は検証戦の感想というか、攻略中の雑記というか、固定で起きた愉快な出来事というか、そういったものをまとめてみようと思います。

 なお、全体的には「弊固定ではこうだった」「僕はこの時こう思った」という話に終始しています。具体的な攻略法はほとんど書いてないですし、攻略情報としてはまったく有用ではありません。また僕の解釈がおかしくて見当外れなことを書いている可能性もありますのでそのへんはごめんね。

 もっと言えば、あくまで僕の視点なので、ここに書かれている感想や意見が弊固定の総意というわけでもありません。

 上記にご留意の上でお読みください。

各フェーズごとのつれづれ

P1

「線を取る、そして塔を踏む」というシンプルなギミックでありながら気を抜くと自分の担当が頭からすっぽ抜けてミスする。これまで10000回見た既存のギミックに底意地の悪い味付けを施し新しい料理に仕立て上げた開発担当者のワザマエに感服する。間違いなく頭が良く、同時に性格が悪いと思う。

 そしてその後に来るのは思い出深いパントクラトル。これも二組に分かれて爆発を捨てながら頭割りをするというハチャメチャが押し寄せてくる展開になっており、マジでこれを考えたのは誰だよ。

 線を取った時についたデバフ(最大HPが3桁になる)が切れると瀕死になり、担当番号によってはそのまま塔を踏むことになるためヘルスケアが要る。うちのヒーラーはとても優秀で、優秀なあまりどこまでヒールなしに人は生きられるかの人体実験が行われ、召喚士がその検体に選ばれていた。

 主の危機を察知したカーバンクルが守りを入れ、見かねた暗黒がブラックナイトを差し込み、結果としてHP17で生き残ったので実験は成功しました。

 あとパンクラの処理に失敗してメンバーが撥ね飛ばされることを「米津」って言ってた。

 歴代最高難易度のP1だと思う。

P2

 2体フェーズ。
 男女の放つAoEの組み合わせを一瞬で判断し安置に駆け込みながら同時に外周の目を探し目が放つレーザーを挟んでミドルファーに応じたプレステギミックを処理するという気の狂った密度の運動会をやらされる。最初に動画を見た時は心が折れそうになった。

 しかし人間の順応力とは恐ろしいもので、慣れてくるとなんてことはなく処理できるようになり、後半の(先人が発見したフレア中央受け法による)楽ちんさも相まって、気を抜いても許される癒しフェーズへとやがて堕していった。

 とはいえカメラをぐるぐる回さなければならないめんどくささは変わらず、吹き飛ばしであらぬ方向に飛ばされた人がヒーラーの救出によって文字通り救われる場面も。うちのヒーラーは優秀であり人の命の重みを誰よりもわかっている。人体実験などなかった。

P3

「ハロー・ワールドとエンバグが同時に来る」という、オメガアルファ編をプレイしていた人間のPTSDを掘り起こすためだけに用意されたとしか思えないギミックだが、攻略法が確立すると動きがほぼ固定化されるため、P2に続く癒しフェーズと化した。
 ただし検知だけは許さない。

 基本的にはデバフに応じた位置に行きつつつ殴るだけなので、ハロワフェーズはお見合いによる接触事故以外はミスる要素がない。
 ただし検知だけは許さない。

 なんでプレイヤーから検知式波動砲が放たれるのか。
 俺たちは機械じゃねえんだ。
 定規ではかったような角度で指定の方角を向けることに従わされる機械じゃねえんだぞ!

 キャラコンがなかなか安定せず固定の皆様には本当にご迷惑をおかけしました。

P4

 ギアチェック。
 面白いのはこのギアチェックがP4単体の木人というよりも、P1〜 これまでの総決算的に用意されていること。
 すべてを吐き出してしまっているとここで虚無しか残っておらず、そのため各フェーズでなにを残しなにを使うのかをパーティーごとに調整する必要があった。

 うちはここでLB3撃ってました。
 ただ、「P2開幕で2体の片方にLB1」→「P4でLB3」って流れだったのだけど、場合(ダメージ乱数)によってはLB3がギリ貯まらずワイプしてしまうことがあった。

 そこで「ウェポンブレイクを抜いて波動砲のダメージを増加させシャキ稼ぎをする」というスマートかつハートフル(hurtful)な解決法、通称「ポンブレ調整」を機工士が考案、不安定要素が消失して完璧になった。
 ここの火力調整に悩んでいる方がもしいたら試してみてください。

P5 - デルタ

 最終ひとつ前になって急にやってくる難所。
 10分頑張ったあとにこんなギミックをお出しされて怖くて泣いちゃった。

 ついたデバフによって全員の動きが著しく異なるのが特に極悪で、つまり最低でも8回突入してようやく全員が一通りのギミックを体験できる(もちろん実際は8回ではきかない)。
 赤線がつくか青線がつくか、内周か外周かでも難度が変わるのもいやらしい。外周青線で検知がついた時は舌打ちが出る。

 ところで先人が創造し攻略勢の間で流行った概念に『外周部』というものがある。
 血迷ってキャラコンを誤り、外周の即死フィールドにつっこんで死んだ者が強制的に入部させられる部活である。

 暴言や罵倒など絶対に発さない、良識と品性をわきまえたプレイヤーの集うFF14において「バカ」を上品に言い換えた単語でもある。
 僕は入部しました。

P5 - シグマ

 優先順位ギミックの最果てみたいなやつだが、先人の考えたマーカー付与マクロがめちゃくちゃ有用であり、基本的には決められた場所に行って決められた動きをすればいいだけなのでそんなに難しくはない。

 ただし僕はこのシグマがとにかく苦手だった。
 具体的にはシグマ最初のギミック、散開してのミドルファー+レーザー処理がめちゃくちゃ苦手だった。

 同年代の従兄弟連中が全員結婚して子供もいる中、ただひとり独身で参加する親戚の集まりくらい苦手だった。もちろん、親戚の集まりはなんだかんだ理由をつけて逃げられるが絶オメガからは逃げられない。
 
 クリア目前になってもここで僕だけがミスしていて、そのたびに僕のせいで10数分が無駄になる。首と名のつく身体中のあらゆる部位を掻っ切って死にたくなった。結婚もせず好き勝手に生きてきた俺が悪いのはわかってる。わかっているんだ。本当にすみませんでした。

P5 - オメガ

 安置をコールできる頼もしい仲間がいた。
 パッと見は意味不明な優先順位に従ってマーカーを付与してくれる優秀な仲間もいた。
  となれば、俺は彼らの施してくれた最高のロボトミー手術により、自我を失いスキルを回しながら言われたところに走る機械になるしかない。
 
 弊固定ではヒーラーふたりがコールとマーカー付与をやってくれた。
 P1での彼らによる人体実験はたぶんこのロボトミー手術のためにあったのだと思う。
 開発者もといオメガによって検知式波動砲を発する機械にさせられていたのも、いずれお前は自我を失いロボットになるのだというオメガからのありがたい啓示だったのかもしれない。

 ヒーラーふたりには本当に頭が上がりません。ガガガガ……。

履行演出

 既に攻略動画や配信で見ている人も多いのでネタバレするが、たいへんエモい。

 デュナミス(心の力)に目覚めつつあるオメガが、それでも足りないのかと膝を折る。
 そこにやってきたのはアルファ。
 かつてオメガ自身が不要だと切り捨てた「弱さ」であり、切り捨てられた後に人との交流で心を得た分け身。
 アルファは振り返り、我々に微笑み、そしてオメガとふたたびひとつになり——。

 暁月のフィナーレを経たからこそ見ることのできたifの果ては、バグや故障による紛い物の限界突破ではなく「心を得たことにより限界を超えたオメガ」だった。
 あまりにも最高で泣きそうになった。

 ただ問題は、最終フェーズのP6が沼ったことで別の意味で泣きそうになり、ついに我々の心の方が限界を迎え、壊れてしまったことである。

「この鳥どこから来たんだよ」
「お前が余計なことしなければこの戦いはとっくに勝ってたんだ」
「後ろ向いてる今ならまだ間に合う」
「アルファを撃ち殺せ」

 いつしかそのような罵詈雑言が飛び交うようになった。
 あんなに優しく頼もしかった仲間たちが、可愛らしく健気なアルファに向けるおぞましい憎悪。
 絶コンテンツは人をおかしくさせる。俺たちは悪くない。開発者が悪い。

P6

 エモエモな展開、満を持して流れる『天より降りし力』、LBの撃ち合いという素晴らしい演出、歴代の絶でも最高峰の最終フェーズであり、ウィニングラン。
 そう思っていた時期が俺にもありました。

 ここにきてけっこう沼った。ダメージは痛いわプレッシャーはすごいわ、コスモアローを踏もうものには心に傷を負うこと必至だわ。そして調子が崩れるとP6に行く頻度も下がり時間が溶けていく。

 特に僕はシグマでちょいちょいパーティーのワイプを引き起こしていたことも手伝ってとにかくメンタルがやばく、最後の方は黒い煙が身体から出ていた。赤ん坊を抱いて終末の獣から逃げ惑う方がまだマシだと思った。
 リミッターカットで逆走もしただす。マトシャだす。

 クリアできたら喜びの声の代わりに安堵のため息しか出ないんじゃないかと思ってたけど、気が付いたらこのゲーム始めて以来最大なんじゃないかってくらいの絶叫してました。本当に嬉しかったです。

 なおクリア後のカットシーンはマジで良かった。ここはネタバレを回避している先人たちが多いので倣い詳細は伏せるが、いま挑んでいる方々は是非とも乗り越えてご自身の目で確かめて欲しい。プレイするつもりがない方も、ネタバレ動画はたぶんどっかにはあると思うので見てみてほしい。

 初クリアの時は興奮でカットシーン前半の字幕とかまったく目にも頭にも入っていないので、終わってから宿屋でゆっくり見直しましょう。

まとめ

 クリアに要した日時は累計で47日、150時間ちょい。

 個人的には、とにかく神経を使うコンテンツだったという感想。
 よくできたレイドなのは確かだが、高頻度でやってくる優先順位ギミックや、要求されるキャラコンの精度、外周と方角確認の多さなどで、疲労がすごかった。
 零式なら1日18時間くらいやっても平気なのにこっちは3時間もやるとヘトヘトになっていた。それでも週末や追い込みになると12時間とかはやったけど。

 コンテンツ攻略中には言えなかったが(言っても仕方ないし……)、年齢による衰えも実感した。神経を使うとそれと引き換えに持久力とか体力がゴリゴリ削られていく。

 俺はもう若くはない。ほぼ確実に固定で最も歳上で、そして最も下手だった。だいぶ迷惑をかけたと思う。一緒にやってくれたメンバーには本当に感謝しかありません。ありがとうございました。

 そしてこの素晴らしいコンテンツを世に出してくださった吉田P/D、開発担当者さん。
 本当にありがとうございました。

 誰に聞いても絶竜詩じゃなくてこっちが最上位難易度だと言うと思います。

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