「人をつなぐ雑誌の力」(藤原隆充)
2020年4月17日、ひとつの新しいサービスをスタートしました。
「町のお店を町の人で支える」ことを目的としたWebの雑誌です。
●ルールじゃなく種目が変わった
コロナの影響で全国のサービス業が危機的状況に陥っているのは周知の事実で、松本も例外ではなく、日に日に閉じる選択を強いられるお店も増えています。
お店の中で美味しいものを食べ、大切な人と言葉を交わし、すばらしい時間を過ごしたあの時が帰ってくるのはいつなのだろうか。
存続を懸けて店内営業から切り替え、テイクアウトをはじめたお店も増えました。しかし、店売りに比べて単価が低いテイクアウトがどこまでカバーできるか。
また、目新しさではじめは利用したとしても、数か月後にどれだけの人が今と同じ頻度でテイクアウトを利用しているだろうか。
人は飽きてしまう。
これは紛れもない事実です。飽きてしまうことを前提に物事を組み立てていく必要があって、つまりこの戦いは短期決戦ではなく、確実に長期戦です。しかもこれまでの戦い方は通用しません。戦い方を変えなくてはいけない。
競技のルールが変わったのではなく、そもそもの種目が変わったと捉えなくてはいけないと思います。
●「雑誌」にこだわった理由
松本市でもテイクアウト情報をまとめたサイトは既にいくつかあります。ぜひ見て活用して欲しいです。何かご一緒できたらいいなあ。
城町バルTOGOさん
松本エール飯さん
今回WEBサイトではなくあくまで「雑誌」の形式にこだわりました。というのは、雑誌は人格を持ち、哲学や思想を伝える力があると本気で思っているからです。
これからは長期戦で社会の価値が確実に変わります。飲食店の価値が変わるというより、食の価値が変わります。テイクアウトは一つの解ですが、テイクアウトだけが正解とも思っていません。
withコロナ・afterコロナ下で人々の「食の楽しみ」を町のお店と町の人と一緒に考え、動き、見つけ、伝えていきたい。そのためには雑誌がベストだと考えました。
構成もお店の紹介だけでなく「応援者」を設け、町の人が町の店を支える仕組みにしています。応援者もガンガン更新していきます。
更新のしやすさ、拡散力、コストを優先し、WEBマガジンにしました。まだまだコンテンツ不十分ですが、少しずつ充実させていこうと思います。印刷屋なので本当は紙でやりたいですが笑
●あの時ぼくは町の店に救われた
27歳のとき、家業を継ぐため生まれ育った東京から松本へ移住してきました。「友人知人の数0」という環境はとても厳しく寂しく辛かった… 毎週末ツタヤで50冊コミック借りてました。
そんな自分を受け容れてくれたのは町の店でした。お店の人が話をしてくれ、食事に連れ出してくれ、触れ合う人が増え、知り合いが増え、友人が増えていきました。
飲食店は食を提供しているだけではありません。人を抱え、気持ちを受入れ、繋ぐこともできます。私にとって町のお店はなくてはならない存在です。だから生き残って欲しいんです。できる限りのサポートがしたいんです。
●みなさんの力を
ここまで読んでいただいた方へお願いです。有志で運営しているぼくらは広告を出す予算がありません。一人一人の力で伝播させていきたいと考えています。どうか力を貸してください。
松本市の方も、そうでない方も、インスタのフォローをぜひお願いします。
「to go MATSUMOTO」のシェアもぜひお願いします。
●スペシャルサンクス
最後になりますが、ここまで全面的に相談にのっていただいたto go YAMANASHI有志チームの皆様、本当にありがとうございました。山梨もアツいのでこちらもぜひ覗いてみてください。
(藤原隆充)
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