法華神道秘訣 第二巻 現代語訳
法華神道秘訣二巻
八幡の事。八幡神とは、第十六代の応神天皇である。八幡愚童訓という書には、「第十四代の仲哀天皇(応神天皇の父で、妃の神功皇后は第十五代天皇)の時代、異国から日本へ貢物を捧げる為に塵輪(じんりん)という者がやってきた。姿は鬼神のようで、体の色は赤く頭は八つあり、眼は太陽のように輝いている。黒雲に乗り、空を自在に飛び回り、人々を殺していた。これを射殺そうとしても、弓が折れてしまい、近くに寄れば心が惑わされて逆に殺されてしまう。ついには討伐しようとする人も居なくな