見出し画像

勝利を決定付けたラッキーボーイ! DB#31髙岡拓稔

フロンティアーズが逆転し1点リードで迎えたライスボウルの第4Q。3Qラストプレーでインパルスが53ヤードのビッグリターンを決め、その後もフロンティアーズ陣内でファーストダウンを更新。追い上げムードが高まる中、一気に流れを変えるプレーをしたのがDB#31髙岡です。タッチダウンを狙ったパスをインターセプトしたんです。

「一発狙ってくることを頭に入れて自分のプレーをしたら、たまたま飛んできました。ボールを落とさないことだけ考えて、あとは空いているところを走りました」と、33ヤードをリターン。サイドラインに出ると、そこはフロンティアーズベンチでチームメイトに手荒い祝福を受け「とても嬉しかった」と、3年目にしてつかんだXリーグ初のインターセプトを振り返ります。

4QにはQBサックも決めインパルスにモメンタムを渡さなかった

4Q2度目のディフェンスでもサードダウンで10ヤードをロスさせるQBサックを決め、インパルスオフェンスをパントに追い込みます。続くシリーズでフロンティアーズがタッチダウンを奪いリードを広げますが、残り時間はまだ3分以上と十分逆転が可能な状況でした。

自陣深くからオフェンスをスタートさせたインパルスに、フォースダウンギャンブルを決められるなどしてピンチを迎えますが、タッチダウンを狙ったパスをエンドゾーン内でキャッチ。2つ目のインターセプトで勝利を決定付けました。

「いいプレーをしても舞い上がらずに、目の前のプレーに集中できたことが、この結果につながったと思います」。ボールを取った後は、「安全なところでダウンしよう」と、的確な判断もできていたといいます。

2つのインターセプトと共に、試合後のインタビューでも会場を沸かせた

「誰も僕がここに立つとは想像していなかったと思いますが、僕は100回くらい妄想していました」。試合後のテレビインタビューでのコメントも印象的でした。常にモチベーションは高く、グラウンドに立てば練習通りにプレーすることを心がけたといいます。

この日はベテランの#34樋田の代わりとしてフィールドへ、ラッキーボーイ的な活躍でした。「今日は良かったけど、まだまだ控え選手。トレーニングして、練習して、一年間チームを背負える選手になりたい」。同期が活躍するなかで焦りもあったそうですが、「それを考えても仕方がない」と、一日一日を大切に、ひたむきに過ごしてきたという髙岡。フロンティアーズの強さを象徴する一人です。