大ケガ乗り越え刻んだ、数字以上のタックル「1」 #41前野太一
X1Super第4節、エレコム神戸ファイニーズ戦。富士通フロンティアーズが38点をリードした第4クォーター。ファイニーズは応援に駆け付けたファンのためにも、無得点で終わるわけにはいかないと、意地をかけてフロンティアーズのエンドゾーンを目指していました。
クォーターバック(QB)はデイビッド・ピンデル。本場アメリカのNCAA1部コネチカット大学で、同大学のQBラッシング記録を作った選手です。彼はその脚を活かすべく、ショットガン隊形から右に走りました。オプションプレーからのQBラン。しかし、そこに目の覚めるようなスピードで、真っすぐ飛び込んでくる選手がいました。
フロンディアーズのラインバッカー(LB)#41前野太一です。
矢のようなタックルを浴びせたその位置は、スクリメージラインの向こう側。ロスタックルです。快速自慢のQBに、1ヤードのゲインも許さない見事なプレーでした。
怪我に悩まされた日々
「本当に続けてよかったと思います」
フロンティアーズ入部4年目となる#41前野は、過去3年間怪我に悩まされ続けました。大学時代に大怪我を負い、フロンティアーズ入部以降も同じ怪我で苦しんでいたのです。そして迎えた2022シーズン、この試合で今シーズン初のタックルを記録しました。
「選手と一緒のフィールドに立てないことが一番辛かったです。チームの一員ではあるけれど、チームの役に立てない。なんでアメフトを続けているのだろう、などとも考えてしまいました」
だからこそ、この試合で彼がみせたプレーには大きな意味がありました。3年も続いたフィールドに立てない日々を経てなお、#41前野が優れた選手であることを証明したからです。
「身体はほとんど万全な状態になりました。今日のタックルは、今まで支えてくれた人たちのおかげで生まれたプレーだと思っています」
目標は日本一の舞台
Xリーグの公式ホームページには、試合ごとのスタッツが掲載されています。フロンティアーズ対ファイニーズのスタッツを覗くと、そこに#41前野太一という名前とタックル「1」という数字を見ることができます。この「1」は、ただの数字かもしれません。ただ、彼が仲間たちと一緒にフィールドに立ったという、最初の記録でもあります。それは次の目標へと確実に続いていきます。
「日本一を決めるライスボウルの舞台で、一選手として活躍するのが目標です。一プレーでもいいので、チームの日本一に貢献したいですね」
Xリーグ優勝決定戦ライスボウルという夢の舞台へ。#41前野にとって本当の挑戦がここから始まります。
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【試合日程】
X1 Super 第5節
富士通フロンティアーズvsオービックシーガルズ
11月6日(日曜日) 14:00〜 @横浜スタジアム
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