アメフトは『自分の家』みたいなもん/吉田元紀②
40歳のチーム最年長ながら、
パンターとして進化する吉田元紀。
大学卒業後にプレーしたチームが廃部となり、
富士通フロンティアーズに移籍したのが2007年。
その後一度引退し、2016年に復帰してから
今まで、たゆまぬ努力を続けています。
普段は寡黙な男ですが、芯は熱い男。
決して多くはない発言には、
独特の重みがあります。
発言の重さの裏付け
以前、練習後の全体ハドル(ミーティング)で
彼が話した時、その発言によって、ガラッと
チームの空気が変わったこともありました。
本人はあまり意識していないかもしれませんが、
その経験から来る言葉には、実直さがあります。
「え、そんなことあったかな(笑)。でも、輝かしい経歴は特に持っていないですけど、僕もQBだった時に一度、膝を怪我してシーズン離脱したこともあった。メンバーから外れて、1年間チームに帯同しながらリハビリとかは、やっぱりキツいし、怪我してなくても外れるメンバーはいる。だから、自分が試合に出てればいいっていうモノじゃない。そういう気持ちは、話す時の軸として持っていますね」
自分たちが今、当たり前のように
プレーできているのはなぜか。
フィールドに立つ選手は、怪我や出られない
メンバーの気持ちを背負ってプレーすること。
そのマインドを持つのが重要だと、吉田は語ります。
”自分だけが出て活躍すればいい”ではありません。
「アメリカンフットボールには、日常生活だと味わえない感覚や雰囲気がある。フィールドで見る東京ドームの観客席の光景とか、痺れますよね。でも、そもそも試合ができるのは、そのために色々な人が動いてくれた結果。勝手にひとりでやってるわけではない。そのうえで僕らはプレーできている。それがわかっていれば、適当な振る舞いはできないですよね。そういったことは、常に思っています」。
“チームのために”みんなが一番の努力をする
長年、富士通フロンティアーズを
内部から見てきて思うこと。
勝てなかった時期から初優勝、
強豪を目指し戦い続ける、
チームの様々な顔を見てきて、
吉田は、その想いを言葉にします。
「数年前、最後まで勝ちきれない状態が続いた時は、何かのせいにするというか。そういう時期はあったんですよね。でも、今のメンバーは、みんなが本当に、自分がチームに対して、勝つために貢献するためにどうすればいいか考えている。その方向を一緒に見ているので、すごくいいなと思います」
結果が伴うと共に、選手自身も人間的に
成長してきたフロンティアーズ。
これからよりチームが強くなるためには、
「自分のチームである」という自覚を
強く持つことだと、吉田は考えています。
「僕自身もそうかもしれないですけど、もっと『自分のチーム』だと思って行動する。自分の仲間、自分の居場所であることを意識する。”他人事”じゃないですけど、そういうのを感じる時も、少しだけですがある。もちろん、そういった面が見えたら、多分僕なり誰かが発信していますけど、もっと自分事として捉えてもらいたい。自分のチームだし、言ったらフロンティアーズは『自分の家』みたいなもんですよね。その気持ちを持つことが、勝つために、限度がないところだと思っています。”チームのために”みんなが一番の努力をする。ここ5年ぐらいは、自分でもそう考えているし、捉えています」
一度チームを離れたからこそ、その瞬間を大切にしたい。
今ある貴重な時間に全力を注ぎ込みたい。
吉田を前に進ませるのは、そんな競技に対する想いです。
「来年あるとか、あまり思っていないんですよね。終わってみて、やっぱりもっとうまくなれるなとか、なれるんじゃないかなとか。それが僕のアメフトを続ける意味です」
負けた時の悔しさも、勝った時の嬉しさも大切にして、
これからも吉田は、自分の限界を超えてなお、
成長し続けます。
【🏈#39 K/P(キッカー/パンター)】
吉田 元紀 MOTOKI YOSHIDA
苦しい場面で何度もチームを救ってきた異次元のパント。飛距離だけでなくコントロールパントにも注目。
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🏈富士通フロンティアーズ公式HP
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【試合日程】次戦は2022シーズン Xリーグ。今秋9月より開幕予定!
ご声援よろしくお願いいたします!
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