33歳、76ヤードの激走 LB#35竹内修平
「今シーズン始まる前、選手を辞めようか迷っていました」
2022年X1 Super第1節、東京ガスクリエイターズ戦後のインタビューで、ラインバッカー(LB)#35竹内修平は語りました。昨シーズン開幕戦のノジマ相模原ライズ戦で骨折した彼は、チームに貢献できなかった自身の不甲斐なさに、忸怩たる思いを抱いていたのです。
「でも、去年の自分自身の取り組みには、全く納得していませんでした。だから、納得のいく取り組みをして、それでも結果が出ないなら引退しよう。そう決めて、今シーズンに臨んだのです」
自分自身を信じた結果
#35竹内は、現在33歳。チームではベテランと呼ばれる年齢です。そんな彼だけに、骨折という大きな怪我を理由に、引退を選択してもおかしくありませんでした。しかし、彼はチームに残る決断をしました。まだチームに貢献できると、自分自身を信じていたのです。
そして、それは結果となって現れました。
東京ガス戦での第2クォーター、この試合最大の見せ場。富士通フロンティアーズディフェンスはブリッツを仕掛け、相手クォーターバック(QB)フォイ リースに強烈なプレッシャーをかけたのです。フォイは苦し紛れにパスを投げようとしますが、ディフェンスタックル(DT)#95宇田正男がパスをチップ。ボールは空中へと浮き上がります。そこに待ち構えていたのが#35竹内でした。インターセプト、試合を決めるビッグプレーです。
ヘッドコーチも待ち望んだカムバック
インターセプトした自陣のゴール前10ヤードから、全力で相手陣内に駆け上がっていく#35竹内。そのスピードは、一気に相手エンドゾーンまで飛び込んでしまうほどの勢いでした。しかし、徐々にスローダウン。結局、相手選手に捕まってしまいます。それでもこのプレーは、76ヤードのビッグインターセプトリターンとなりました。
このプレーに関して試合後、山本洋ヘッドコーチは、嬉しそうにこう記者へ語りました。
「今年は結構春、夏と走ってきたんですけどね。あそこで失速するとは思いませんでした。でも良いプレーだったと思います」
山本も#35竹内の捲土重来を、心待ちにしていたのです。
多くの人に支えられてフィールドに立つ
リーグ開幕戦で、まだまだチームに貢献できる力があることを見せ付けた#35竹内。しかし、それは彼一人の力ではありません。
「昨年の怪我から今日まで、色々な人に支えられました。家族、職場の皆さん、コーチ、チームメート。特にチームワークの良くなった、LBのみんな。本当に沢山の人の助けを受けて、この試合のフィールドに立てました。そのおかげで、今日のビッグプレーのチャンスも巡ってきたのかな、と思っています。そして、みんなに感謝の気持ちを表せられるよう、毎プレー魂を込めていきます」
多くの人に支えられ、それを力に変える#35竹内。彼の魂を込めたプレーが、この試合同様、これからもチームを助けていくことになるはずです。
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【試合日程】
◆Xリーグ2022 秋季リーグ
X1 Super 第2節
富士通フロンティアーズvsイコールワン福岡SUNS
9月24日(土曜日) 14:00〜 @富士通スタジアム川崎
X1 Super 第3節
富士通フロンティアーズvsアサヒ飲料クラブチャレンジャーズ
10月9日(日曜日) 15:00〜 @王子スタジアム
X1 Super 第4節
富士通フロンティアーズvsエレコム神戸ファイニーズ
10月22日(土曜日) 12:00〜 @エキスポフラッシュフィールド
X1 Super 第5節
富士通フロンティアーズvsオービックシーガルズ
11月6日(日曜日) 14:00〜 @会場未定
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