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「こどもと出社Day」で難民について親子で学ぶ

こんにちは!富士通広報のジョーです。

富士通グループ従業員が子連れで出社できる「こどもと出社Day」が今年も実施されました!今年は親子で難民について学べるワークショップがあり、多くの従業員とそのこどもたちが参加しました。

2023年末、紛争や迫害によって移動を強いられた人は世界で1億1,730万人に達しています。12年連続の増加となり、その数は10年前と比べて約3倍となりました。そして、その約40%がこどもです。難民となってしまった人々の実状を知り、私たちに何ができるのかを考えることはとても重要なことですよね。

今回は「こどもと出社Day」と富士通の難民支援についてのお話です。



1. 富士通の人気イベント「こどもと出社Day」とは?

「こどもと出社Day」は富士通グループの従業員とそのこども(乳幼児~大学生まで)が親子で出社し、オフィスで一緒に過ごすことができる当社の人気イベントです。2010年より、親子で職場見学ツアーや走り方教室、工作教室などを行う「職場見学会」を実施してきましたが、コロナ禍となり数年開催を見送っていました。昨年より、新しい働き方オフィス環境に合った形にリニューアルし、「こどもと出社Day」として新たに実施しています。働き方が多様化し、こどもの夏休み期間中に連日自宅でテレワークをする従業員が多いと想定される中で、こどもが一緒でも働ける場所の提供を目的としています。

今年は7 月 29 日 ~8 月 2 日の5 日間、Fujitsu Technology ParkとFujitsu Uvance Kawasaki Towerで開催し、320組の親子が参加しました。

オフィス内には、こども向けのグッズを置いた「キッズスペース」「お絵描きコーナー」「シアターコーナー」など、こどもも楽しく出社できるイベントとなっています。お父さんやお母さんが働く職場や、実際に働いている姿を見ることができるので、夏休みの思い出作り宿題の題材としても(絵日記、自由研究など)役立ちますね。

また、期間中には社内食堂で、こどもに人気のあるメニューを用意しました。外の景色を楽しみながら親子で食事することができます。

7月30日、31日には、Fujitsu Technology Parkのテクノロジーホールでフリー見学ツアーが開催され、親子で富士通の歴史や展示を鑑賞したり、デモの体験をしたり、こどもたちも興味深々の様子でした。

8月1日には、「富士通スポーツ体験イベント」が開催されました。世界の最高峰で戦うFujitsu Sportsのチームや選手、競技を紹介した後、ハードルや棒高跳びの棒など競技の道具に触れたり、アメフト防具の着用体験などを行いました。スポーツ大好きなこどもたちが楽しんでいる姿が見られました。


2. 難民について親子で学べるワークショップ

そして、7月29日と8月2日には、国連UNHCR協会にご協力いただき、難民のことを知るためのワークショップを行いました。最初に、国連UNHCR協会の方から難民の現状について、こどもたちに問いかけながら説明があり、みんな真剣な眼差しで聞いていました。


ワークショップは年齢別に内容が異なっていて、幼稚園年長~小学校中学年のこどもたちは、難民のこども「サトちゃん」の動画を視聴し、「サトちゃん」に起きていることを考え、サトちゃんが幸せに暮らせる様子を塗り絵で表現する「サトちゃんの大切なもの」というワークショップを行いました。会場では、「サトちゃんのために、おうちを作ってあげる」、「サトちゃんに私の持っているお人形やお菓子をあげる」などの声があがり、小さなお子さんが、サトちゃんの気持ちになって何ができるかを一生懸命考え、発言している姿に胸を打たれました。

10歳以上のこどもたちには、難民の写真から、彼らにないものとあるものを探し、私たちとの共通点と差異を見出し、私たちにできることは何かを、ディスカッションしていく「あるものないものワークショップ」を行いました。ここでは、「迫害や戦争をしないで、話し合いで解決したい」というお兄さん、お姉さんらしい、しっかりした意見が出ていました。平和を追求したいという思いを、みんなが持ち続けることが大切ですね。また、「難民という言葉を知っていても、その人たちがどのような想いでどんな生活や活動をしているのかを知らない人が多いので、それを伝えたい」という意見もあがっていました。是非、今回のワークショップで知ったことを、お友達などに広く伝えてもらいたいと思います。


3. 難民教育を行うこととなったきっかけ

今回、難民教育のワークショップを行うことになったのは、2024年5月にUNHCR(国連難民高等弁務官事務所)のケリー副高等弁務官がFujitsu Technology Parkを訪問され、富士通の山西EVP CSSO(Chief Supplychain and Sustainability Officer)※と対談したことがきっかけでした。2022年に、富士通グループはウクライナおよびその近隣地域において被災された方々への人道支援のために、UNHCRへ100万米ドル(当時のレートで約1.15億円)の義援金を拠出し、難民支援活動をサポートしました。そのお礼とともに、その資金が難民問題の解決にしっかりと活用されていることをご説明いただき、今後の難民支援のための意見交換を行いました。緊急援助の提供、医療や教育などの重要なサービスへのアクセス改善、ITスキル教育の提供、そして、これらの課題解決に向けた意識向上のための活動を共に進めていけるよう、活発なディスカッションを行いました。

富士通としては、将来的にテクノロジーで難民支援に貢献していくことを目標として検討を進めていますが、まずは今すぐにできることから積極的に取り組んでいこうという意欲から、未来を担うこどもたちに難民の現状を理解してもらうため、難民理解のためのワークショップを行うことになりました。


4. 富士通の今後の難民支援について

富士通は、2023年に改定したマテリアリティ(必要不可欠な貢献分野)の1つに「人々のウェルビーイングの向上」を掲げており、その中でお客様や社会における適切なICTスキル向上とICT知識の習得に貢献していくことを目指して、2030年度までに「ICTスキル、教育提供人数:1,200万人以上」、「デジタルアクセシビリティ:1.5億人」を目標にしています。UNHCRでも、2030年までに2,000万人の難民へコネクティビティ(ITを活用したつながり)を提供することを目指しています。
持続可能な未来のために、富士通はUNHCRと協力しながら、長期的な視野に立ち、テクロノジーを活用した難民支援について知恵を出し合い、問題解決に向け新たなステップを踏み出そうとしています。

難民のこどもたちは学校に通えない子が多く、教育の機会が失われているといいます。例えば、難民のこどもたちがICT知識を習得して、インターネットを通じた教育へのアクセスができるようになれば、学びの機会が増え、ひいては就労の機会の拡大にもつながりますよね。富士通の取り組みが世界中にいる難民の方々の幸せな暮らしにつながっていってほしいという願いも込めて、「こどもと出社Day」と難民支援についてご紹介しました。今回、難民について学んだこどもたちが、10年後、20年後にそれぞれの分野で活躍し、難民支援に携わっていたら良いなと思います。


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