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量子シミュレータ上のアプリ開発コンペ「Fujitsu Quantum Simulator Challenge」の表彰式をオランダで開催!
こんにちは。富士通 広報note編集部です。
今回は、1月25日にオランダ・デルフト市で富士通が開催した「Fujitsu Quantum Day」のイベント内で実施した「Fujitsu Quantum Simulator Challenge」(以下、QSチャレンジ)の表彰式の様子を紹介します!
今回初開催となるQSチャレンジは、先進的な量子技術の研究をグローバルに加速することを目的として、富士通の39ビット量子シミュレータ上でアプリケーション開発の成果を競う賞金総額10万米ドルのコンテストで、2023年2月に開催を発表して以降、17か国43団体からエントリーがあり、書類選考を通過した20の企業や大学が2023年6月から9月に量子シミュレータ上でそれぞれが設定した問題解決テーマに取り組み、コンテスト期間終了後に研究成果のレポートを提出しました。
参加チームは量子シミュレータ上で様々な問題解決に取り組み、その適用範囲は基礎研究から社会課題解決に至るまで、非常にバラエティに富んだものでした。
特に、金融やスマートシティなどの領域での量子技術活用といったプロジェクトでは、量子技術が研究段階から実用段階に移行しようとしているという大きなモメンタムを実感することができました。
そして、参加各チームが素晴らしい成果や発見を生み出す中、このハイレベルなコンテストを制したのは、フィンランドのスタートアップ企業、Quanscient社でした!流体力学に量子計算を活用し複雑な流体シミュレーションを実行したこのユニークなプロジェクトは、 車両/船舶/航空機の製造や生物医学で活用可能な量子アルゴリズムの開発、および計算性能の測定/評価を実現し、開発したアルゴリズムの内容に加え、当社量子シミュレータの性能を最大限活用した点が評価されました。
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優勝チーム Quanscient社 コメント
『このような賞をいただけて身に余る光栄です。我々は量子技術の流体力学への適用に特化したスタートアップであり、今後、富士通とのさらなるコラボレーションにも期待しています。』
また、2位のRiverlane社、3位のQkrishi/Bloq社とフェデリコ2世ナポリ大学のチームも表彰式に参加しました。(詳細についてはこちら)
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また、表彰式の翌日にHouse of Quantumという量子技術のコミュニティスペースにて「Fujitsu Quantum Simulator Challenge Workshop」を開催し、受賞4社に各自のプロジェクトの詳細をプレゼンいただきました。こちらは会場近くのデルフト工科大学の研究者や学生を中心とした多くの方にお集まりいただき、活発な質疑を交わす中で、量子技術の具体的な活用事例を共有する有意義な時間を過ごすことができました。
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富士通は、今後も量子コンピューティングコミュニティで同様のイベントを開催していく予定です。皆様からの参加をお待ちしています!
関連リンク
2024年1月25日 プレスリリース:大規模な量子シミュレータでアプリケーション開発を競う「Quantum Simulator Challenge」により、先進的な量子技術の研究をグローバルに加速
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