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特殊詐欺被害を防ぐ!富士通の「特殊詐欺訓練AIツール」とは? ~生成AIが訓練のトレーナーに?!~


年々増加する特殊詐欺被害について

特殊詐欺は身近に潜む大きな社会課題の一つです。2022年の認知件数は全国で1万7,570件であり、前年比でプラス3,072件と増加傾向にあります(警察庁調べ)。

「自分は詐欺を見抜けるから大丈夫」とお考えの方も多いと思いますが、本当にそうでしょうか?
実は最近、富士通では特殊詐欺への対応を体験することでその人の詐欺被害の危険性を推定できる生成AIを活用した「特殊詐欺訓練AIツール」を開発しました。

「特殊詐欺訓練AIツール」ってどんなもの?

特殊詐欺訓練AIツールの全体像

この訓練ツールでは、生成AIに詐欺師を演じさせることで実際によくある詐欺の対応を疑似体験することができます
そしてこのツールでは、膨大な詐欺情報を使って生成AIに指示を出すためのプロンプトを自動生成しているので、常に変化する多様な詐欺手法にもすぐに対応でき、新種の詐欺の手口に備える訓練を可能にしています。
また、ミリ波センサーを用いて呼吸数や心拍数を収集する技術も活用しています。

特殊詐欺訓練AIツールの画面。多額の請求を受け、心拍数、呼吸数が上がっていく様子
特殊詐欺訓練AIツールの画面。多額の請求を受け、心拍数、呼吸数が上がっていく様子

これにより、詐欺訓練時の生理情報や、性格などの情報などを組み合わせ詐欺被害の危険性などを推定し、訓練に対して客観的なフィードバックを行うことができます。

特殊詐欺訓練AIツールの訓練結果の画面
特殊詐欺訓練AIツールの訓練結果の画面

富士通、東洋大学、尼崎市が共同で特殊詐欺の訓練を行う実証実験を実施

11月30日と12月1日の二日間、尼崎市において、高齢の方を対象にした特殊詐欺訓練AIツールを用いた実験を実施しました。
なかなか見ることができない実証実験のイメージ映像ですので、ぜひご覧ください! ※ノーカット版は1:05から流れます

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