新規事業を作るときに救われている考え方

まだ全然、成功なんか地の果てだけど新規事業に取り組む時、

「死守せよ、そして軽やかに手放せ」
ピーター・ブルック

という考え方に何度も救われている。

ゼロから何かを作る時は、
こだわって、こだわりぬいて。
でも、そのこだわりをさらっと手放すことができないと次の次元に飛び立てない。

そんな風に感じる場面に何度も出会う。
手放すことと失うことはイコールじゃなくて、むしろ両の手のひらを空にすることで新しい何かが訪れる余白を作るようなもの。

重たい荷物をよいしょと下ろして、次の次元に軽やかに飛び立つこと。

もし世界を3次元で捉えている人がいたら、彼らは4次元で世界を捉えている人が見ている世界は想像できない。

新規事業は「思考の次元」を高め続けた先に生まれると思っている。だから次元の壁を飛び立てるくらいの速度が出るように、こだわりを死守して。
十分な速度が溜まったら軽やかに飛び出して引力圏を抜けていく必要がある。そんな風に思っている。

今日、今まで守ってきたものを手放す時が訪れた。兆しは前から感じていたけど、受け入れる準備がやっとできた。
今はその、こだわりの残り香を感じているところ。

と、同時に新しい風と再会してきた。
いろいろと忘れていたものを思い出した。思い出も、決意も、怖さも。

手放したものは彗星のように引力圏を旅している。
再び、出会うべき時にまた出会うのが彗星らしさだ。

また明日からがんばろう。
いや、がんばらなくてもいい。
がんばることを手放して、より高い次元へ。

恐れも、後悔も、悲しみも、敗北も。
全部、受け入れて前に進もう。

「死守せよ、そして軽やかに手放せ」

手放したものは忘れていたあの日に「おかえりなさい」と言った夜だった。

#3日じゃないよ1日坊主

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