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段ボール燻製機
プロダクト
この5文字にはロマンが溢れている。
Webサービスとは違い、プロダクトには物理的なボディが存在する。その圧倒的な質量が醸し出す雰囲気は、うん兆円もつぎ込んだWebサービスの存在感を一瞬にして飛び越えることがある。
しかし、プロダクトはわがままだ。
すぐ壊れるし、
作り直すのは手間だし、
かさばるし、
劣化する。
だから、プロダクトを作る事にチャレンジしようと思う時点でもうエラバレシ者と言っていいだろう。そのくらいプロダクト生産は限られたものたちの戯れなのだ。
これは量産を前提としたハードウェアスタートアップの話であり、趣味でやる分にはそんなことはない。
なんなら、
趣味でやるとプロダクトへの愛と涙と、そしてロマンを楽しむことができる。割とインスタントに。
これはそんなプロダクトの1つ。
段ボール製モバイル燻製機 Mar2である。
初号機は失敗した。
しかし2号機は、成功だった。
軽量・機動性・エコ
がテーマの燻製機。こちらは初号機の折りたたみ状態。
きっかけは、そう、何気なかった。
「燻したい。」
夜22時に沸き立ったその衝動のまま、僕はカッターを片手に図面も引かずに作業を開始した(正確には、メモ用紙に雑なスケッチがあったが)
まず、携帯製を高めるために円柱を検討した。
しかし、結果は「燻す量が少ない」という課題との衝突だった。これには参った、そこで大人しく立方体を検討。
初号機で発覚した課題は網をどう固定するかだった。
YouTubeとかでは割り箸とか、要は固形物を使っていた。しかし、それではかさばる。
必要なのは携帯製、そしてワンタッチの気軽さだ。
そこで初号機で試作した紐を使った固定を試してみる事にした。これなら、折りたたんでも問題ない。
結果、2段まで燻すことができる構造が完成。この時点でテンションは最高潮に達する。
折りたためばこのサイズ。
十分に携帯できる(と、自分を説得する)
さぁ、次は実地試験だ。
網を忘れるという失態を、手持ちの道具で乗り越えた。これもまた、趣味でやってるから許せるレベルになる。
ハードウェアスタートアップだったらドロップキックされてもおかしくない。
そして、いざ、スモーク!
完成!!!
振り返り
プロダクト製作は着想から48時間が勝負。高いテンションのまんま、とりあえずアウトプットを出そう。
網は忘れちゃいかん。次回は折りたたみ機構に搭載しよう。
スモークしたてのニンジンは酸っぱい。
冷めるといい味が出る。
酒飲みたい。
次回もやろう!