怒りを堪える。
どんなことをされても相手は一人の人間。誰かにとっての大切な人間なのだ。
高速バスでパソコン作業をしていたら前のおっさんが無言でシートを倒しPCに当たっているのに無理やり下げようとしてきた。そのおっさんの指を見ると左手の薬指に指輪がありきっと大切な家族がいるんだと悟り僕は怒りをグッとこらえ6秒深呼吸しこう言った「少々お待ちいただけますか。」そうするとおっさんは「すいません」と言って戻してくれた。一見自己中なおっさんだが、自己中と見ている私達も自分の価値観に落とし込んで見ている点で自己中と言える。そこで怒りをぶつけるという行為そのものが相手のやった自己中と思える行動と何ら変わらないのだ。これにより円満解決という合理的な解決方法が成立する。
一方でどうして指輪を見て気持ちにスイッチを入れようとしたかと言うと、相手の対応によっては質問しようと思ったからだ。僕は迷惑をかけられたが、それに対して逆ギレするということの合理性はない。単身の寂しい人ならそういう人と割りきれるが、家族がいる大の大人がそのような幼稚さを持っているということには何らかの事情があるに違いないと考え、そのような人にまともに話しても会話にならないからだ。
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