【雇われることを辞める理由】急かすのも急かされるのも苦手
社会復帰後、新しい仕事をしていて自分が「せっかち」なんだなと自覚した。これまでは相手に待たされてもイライラしないし、急かされても「あ、この人は急いでるんだな」とできる限りスピードを上げて期待に応えるようにしていた。
子どもの世話と家事と自分の時間と、それらが24時間の枠内にぎゅうぎゅうに詰まっている今は、1分足りとも無駄にしたくない。(いや、そんな常に効率的に動いてるでなく全然ドラマ見てまったり〜とかしているがな。)
自分の手にボールがある状態が苦手で、それは人の時間を奪ってしまっていると思うから。来る球は即打ち返す。受けた仕事は片付けないと気が済まん、眠れない、今夜やってしまえ!それで勤め先の社長にも「スピード感が早い」とフィードバック頂けたのだが、どうやらエンジン全開は長くは続かなかったらしい。1歳&3歳の我が子たちはそれはもう風邪をひく。しかもコロナで保育園の登園基準は厳しい、ああ今日もやりたかった仕事ができない…
だからといって家庭にイライラをぶつけた結果、崩壊寸前となったためマインドリセット。家庭が第一、仕事は第二。
そうすると「急かされる」ことに関してとても敏感でフラストレーションが溜まっていった。週に1度の進捗確認ミーティングにストレスが溜まる。上司に進捗を報告して、それはどのくらいに着地できそうなのか?って聞かれることって当然で普通の出来事。でもその瞬間、「本当はもっと早くできるのに」「これでもトップスピードで対応してるのに?」とモヤモヤして。もうこういう心の状況が続いて、これはもう誰かに雇われる、誰かの下で働く、会社のために働くってことは難しいなと感じた訳。あなたの望み通りにホイホイ動くのはもう沢山!っていう。(言わんけど)
それで私は「急かすこと」も嫌いなのである。最初にスタートするときに納期を決めることは大切、でもはっきり納期が決められない件もある。私は「もの作り」を仕事にしている人間なので、予定外に急いでやったらそれはクオリティに響くと考える。作るならじっくりベストなものを一緒に作り上げたい。だから社長の希望だからといって、その先の職人さんたちを執拗に急かし続けるのが、もう受け入れられなくなってしまった。
今日は久しぶりにエビフライと豚カツを仕込んだ。丁寧にエビの背腸をとって肉を叩いて、小麦粉を叩いて卵を纏わせパン粉をつけて。それはそれは丁寧に、誰にも急かされることなく。
あと2週間で専業主婦になる。