君が送る文章、いつものやつ。うん、なんかさ。
「いつもと同じじゃなくて心配だな」
君の発する言葉はいつも僕を包み込む。暖かい空気が、暖かい目に見えない何かが。ふわふわって風になびくカーテンに包まれてるようで、君の文章はいつも僕を抱きしめる。
暖かいんだ。でも暖かいも優しいも君がちゃんとここまで傷ついてきた証拠だって知ってるし。君がボロボロになったその瞬間、君の優しさは形になったってさ。優しいってかさぶたみたいだね。
君が、暖かい君がbadモードの時。わかりやすいとき。
句読点も改行も全部いつもと違うとき。
優しさで封じ込めてる傷が爆発しそうなとき。
傷が自我を持って、ドクドクと君を蝕むとき。
悪魔に飲み込まれそうなとき。
僕は君の悪魔と会話しておくから、君はゆっくり寝ていてね。
悪魔と交渉しておくから。
僕もさ、悪魔と一緒に生きてるんだ。
いつもは見せない悪魔と一緒に。
だから僕の悪魔と君の悪魔を交渉させるの。
おはようの時にはふたりとも暖かいカーテンの中だから。心配しないで。
傷ついた人間のが面白いでしょ。
傷が無い人間はつまらないでしょ。
そのために傷ついてきたんだもん。
いつもと違う、句読点と改行。
ひらがなと漢字の使い方もいつもと違う。
大丈夫、僕も悪魔の使い方はなれてるから。