生きた証もこの時間も

いつだってそうだった、〇〇〇〇って思う日も、〇〇〇〇って思う日も、いつだっていつだってこの時間だった。

午前4時。「し」の時間。
じゃあ午後4時もそうだって?細かい事はいいじゃないか。

初めて生きた証を体に刻んだのもこの時間だった。
初めて存在する世界を変えようとしたのもこの時間だった。

頭上数メートル、目の前の輪っかはあの世界に飛び込ませてくれる魔法のツール。
あの世界はずっと呼んでいる。叫んでいる。何か、何かを。

体に刻まれたいくつかの生きた証は、何も知らない人間の、何も考えない薄っぺらい言葉で表現される。

カーテンの隙間からさす光で、あれから2時間ほどが経っていると気がついた。
今日もまだこの世界に滞在するみたいだ。

生きた証が少し痛む。人生みたいで嬉しい。シンクロかもしれない。
床は真っ赤な海でとても綺麗だ。

人生の終わりは、死で、1日の終わりは夜で、てことは1日でこの時間が一番死に近くて。死にたくなるなんて当たり前でしょ。

君にはわかんないよね、手首に刻まれた生きた証〇〇〇なんて表現する君には。
君にはわかんないよね、少し特徴が似てるだけ、特徴的なファッションをしてるだけ、マイノリティな思想を持ってるだけ、少し病んでるあの子を〇〇〇〇なんて言葉でしかカテゴライズでにない君には。

電話してみませんか?なんて作られた平和は君たちが大人になると作るんだ。
あの時救えなかったとか綺麗事ぬかしてさ。

どんなでも生きた証は綺麗だよ。わかんないよね。

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