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【エッセイ】ふざけすぎにもほどがある年賀状

何気にお年玉つき年賀状の抽選の記事を目にして、小中高時代の年賀状のやり取りを思い出しました。(くだらない思い出ですので軽く受け流してください)

当時もらった年賀状は親に見られる可能性がありました。ある意味、最大のリスクです。なので、冬休みに入る前に友達とは「お互い変なあだ名を書くのはやめよう」とか、申し合わせたりもしました。(それでも掟破りで書いてくるヤツがいました……まったく)

それと、いかに手を抜くかで競ったりしました。裏面は、「新年のあいさつ『よっ』」とだけ書いたり、宛名の名前を「オレ」にしたり…… すると、あとで「ボク」で返ってきたり……

逆に、何度も往復を繰り返すパターンもありました。最初はお互い「●●様」で、次に「●●殿」とか、「○○(父親の名前)様長男」とか、番地を書かずに「○○スーパーとなり●●くん」とか……  どんな書き方でもきちんと届きましたね。

しかし……一番ふざけていたのは、裏面に

あぶりだし

とだけ書かれた年賀状です。

「まったくアイツ(仲良しだった)は……」と思いましたが、真剣にあぶり出して何も出ず、年賀状を燃やしてしまったクラスメイトが冬休み明けに聞いてみたら、本人(アイツ)は「ほんとにあぶっちゃったの?」と笑っていて、そのクラスメイトは相当怒っていました。
そりゃそうです。私でさえ、何も書かない「あぶりだし」は、ふざけすぎにもほどがあると思いましたから。(といいながら、やってることに大差はない気もしましたが……)

まあそんな感じで、当時は不謹慎で非効率なことをやってました。

ただ、今になってみると、年賀状だけでもあんなにふざけられたことが、懐かしく楽しい思い出だということです。それがいつの間にか、大人になるにつれてそういう遊びゴコロがまったくなくなり、その分、年賀状1枚1枚に気遣いばかりが増えていったように思います。特に仕事関係だと、年賀状をやり取りするにも心理的安全性が関係するのは悲しいことでした。そういえば……

在職中、上司に「あぶりだし」やっていたら面白かったかも?(いやいや……さすがにそんな度胸はありません)


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