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【エッセイ】それぞれに山谷こえて六十年

先日、小6のクラスで還暦同窓会を開催しました。存命の約30名のうち12名が参加し、半世紀前の思い出話と近況報告で花を咲かせました。用意周到に赤いちゃんちゃんこを準備してくれたクラスメイトの厚意に甘え、2人ずつクジ引きペアリングで記念写真を撮りました。

トマトメイト(小6のクラスメイト)とよーぴーマン

昨年は中学3年のクラス会、正月には高校の学年同窓会、そして今回は小学6年のクラス会に参加しましたので、これで私は、小・中・高の還暦同窓会コンプリートになりました。

小学のクラス会というと、「小6のクラス会なんてできるの?」「やりたいの?」「誰と一緒だったか覚えてるの?」など……結構驚かれるし不思議がられます。まあ、できるし、やりたいし、覚えているから開催するのですが…… 
それと、幹事的な役割の4人(私もそのひとり)が定期的に意見交換できていることも大きな要因かもしれません。

ただ、それだけではないと思っています。
間違いなくいえることは、時計台の真下の教室でともに過ごした私達のクラスは他のどのクラスよりも仲が良かったことです。これだけは自信を持って断言できます!

そして、1次会から2次会に移動する途中、担任の先生のお墓参りをした後、母校に立ち寄って、記念写真を撮ってきました。この日は快晴でした。

母校には、青空がよく似合います。

そして、ずうずうしくも校庭のブランコで遊んでいた在校生にお願いして記念写真を撮ってもらいました。

トマトメイト(小6のクラスメイト)とよーぴーマン

声をかけたクラスメイトが在校生に、「おばさんたち、あの真ん中の、時計のある教室だったんだよ」と話しかけていました。在校生はポカンとしていましたが、今でも私達には最高の思い出であり、誇りなのです。

こうして還暦同窓会は無事終えました。
同窓生も私も、還暦に至るまでの道のりはそれぞれまったく違っていますし、それぞれがそれなりの人生の山谷を経験していると思います。それに亡くなった人もそれなりの数います。私もこれから先どんな人生が待っているか想像もつきません。

平穏無事な余生を過ごしたいと願ってはいますが、人生の終盤になる残り9・10区で、箱根の5・6区ばりの急勾配が待っているかもしれません。しかし……そのときはそのときです。

自分の人生、どんなペースで走っても区間新記録です。残りの区間、無理せず焦らず走りたいと思います。叱咤激励しながらずっと一緒に走り続けてくれている、人生の伴走者とともに。

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