だから結婚するんでしょ、と言いたくなった話
名前をつけた話なので、その名前が気になって読み始めた。
結果、ネタバレではあるが「必需人」だと言う。
必需品ならぬ必需人。
でも、それって、一生必要だから、一緒にいてください、と言って結婚するやつだよなあ、と思った。
私だって、そう思ったから妻と結婚したわけで。
私は、もともと結婚する気なぞサラサラ無く、結婚できるとも思っていなかった。
実家にいる家族以外の誰かと一定期間一緒に暮らしたこともなく(2泊とか3泊とか友達のうちに泊まるとか、大学のサークルの合宿で1週間連泊とか一緒に旅行に行くとかはあったけど)、ましてや同棲など考えたこともなかった。
付き合った彼女がいたこともあまりないが、稀にそういう時期であっても朝まで一緒にいたりせず帰ってきてしまうような男だった。
30歳になって今の妻と交際することになり、というよりも、これは結婚という仕組みで一生付き合っていくべき人だと思ったので、交際し始めた。
だから、すぐに両家に挨拶に行き、仲人を親友の親御さんにお願いし、付き合い始めて半年で結婚式を挙げた。
それから25年。
妻であるが、それ以上に親友であると思っている。
これほど一緒にいて、面白く、楽しく、話が合い、旅行ができ、食べるものの趣味が合い、好悪の方向性が一緒な人はいない。
何一つ不満はないが、一つだけ願いがあるとしたらば、私より先に死なないで欲しいということか。
本人もそのつもりでいるようだけど。
サポートの意味や意図がまだわかってない感じがありますが、サポートしていただくと、きっと、また次を頑張るだろうと思います。