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データをもとに記事を書くこと、データを使って記事を書くこと
ちょっと前の記事ですが、面白かったので。
日本の経済規模が小さくなっているというタイトルに惹かれて読み出したのですが、実際には数字を見ると、日本の経済規模は横ばいで、世界での相対的な地位が下がっているという話でした。
その点は、コメントで山本一郎さんが突っ込んでましたが、まあ、いいじゃないですか。大事なのは、若い人が数字で気付いたということではないかと。
で、この記事のクリエイター(note的な言い方だと)のコメントで秀逸なのは下記でした。
うーん、なんだろ…個人の感覚に例えると、新卒で就職した頃の年収が330万位で、周りのみんなもだいたい同じ位で安心してたのに、二十数年後に再会してみたら、自分だけ330万のままで、周りのみんなは年収1,000万クラスになってしまってた…みたいな感じでしょうか…。嫌だな…それ…。
まさに、今のG20とかで日本の首相は、こんな気持ちになるべきなのに、いまだにEUとアメリカと伍しているつもりでいるのが恥ずかしい。
そんな相対的地位が下がった国が、アメリカから戦闘機買ったりトウモロコシ買ったりしている場合なのかどうか。首相は憲法改正というか自衛隊の9条への算入ばかりが気になって、それ以外のことに興味が薄いのはどうしたものなのか。
今度の千葉の災害でも自衛隊は頑張っておられるので、そういう自衛隊の存在を讃えたいとは思うけど、それとこれとは話が別ということで。
若い人がデータをもとに物申しているという意味では、この記事も気になった。
さとなおさんが書いた記事への反論らしいけど、そのコメントは、こちら。
そのやりとりは読んでいただければ良いけど、データをもとに議論するということの視点の置き方が違うんですよね。つまり、誰に向けて、何を発するか。その時に、データをどのように利用するか。その方向性の違い。
データそのものに準拠すれば、平均値ではなく中央値だとか、カーブの違いが気になるという松本健太郎さんの意見はわかる。でも、さとなおさんが相手にしたい人たちは、そんなデータを中央値ではなく平均値で語って、自分たちの有利なように論戦を張っている人たちだし、最初に見た記事にあるような経済規模が停滞していることに目もくれていない人たちなのだ。
さとなおさんの元記事については、自分でも記事を書いてみたけど同意する点が多いのは、同世代だからだろう。
確かに若い人から見れば、下っているとか言われても知らんがな、なのだろう。でも、知らんがなではなく、なんで下らなければならないのか怒るべきだ。邪魔をするなと怒るべきだ。この子のように。
なんて社会にしてくれたんだ、責任を取って、新しい世界作りに勤しめ、と指摘する、この怒り。女子高校生にこんな顔させちゃいけないよね。大人としてすまないと本当に思う。
これが日本の若者に欠けているなんて言葉は、私が書くまでもない。
データをもとに議論を進めることの重要性と、その時に、何を目的に、誰を相手にするかという記事を書く時に重要性の二つについて考えることになった。
そのどちらにも欠けている、こんな記事を書いているようではいかんのだけど。
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