安倍政権が終わって「官邸政治」はどうなるのだろう
私の目下の興味は、このタイトル通りです。
それは、安倍政権が、官邸政治そのものであり、それどころか、いつの間にか主役だったはずの安倍首相自身が、その傀儡と化していく流れになったからです。
優秀な人たち、主に経産官僚で構成されている内閣官房が、どうにも対応しきれなかったのが、コロナ対策だったと思われます。
稚拙なパクリ動画とか、急な学校封鎖や、アベノマスクとか、岸田さんが後釜から外れることになった30万円から10万円配布への転換など、すべて、官邸主導と言われます。
その辺について知りたいと思っていたらば、格好の連載がありました。
特にこの回ですね。
内閣官房は各省庁を束ねる20人の国務大臣から構成される内閣の中に置かれている直轄部隊であり、官邸そのものといえる。組織上のトップは官房長官で、その下に国会議員2人と官僚出身1人の官房副長官がつき、さらに国家安全保障局長や内閣危機管理監、内閣情報官、さらに首相補佐官や首相秘書官といった首相の側近たちが控える。
この連載が「新・現代官僚論」としているのは、多分、松本清張の影響だろうと推測します。
月一連載のようですが、無料で読めるのでフォローしてみるといいかもしれません。単行本にまとまるのが待ち遠しいですね。
もう一つ、安倍総理について書かれたもので、視点がフェアだなと思ったものがやはりnoteにありました。
政治評論家でも政治経験がある訳でもないが、一国民として、安倍政権とは何だったのか、「構造を文脈」を俯瞰して大きな流れで考えてみたい。
安倍シンパでも、アベガーでもない記事がなかなかない中で、フェアな記述だと思いました。特にこの辺りはほぼ同意。
モリカケ、加計学園等は、総理自身が私心で行ったこととは思えない。
奥さんの人脈管理の脇の甘さや、友人として戦略特区に逆に協力してもらった程度だと思う。そこを政策論争能力のない野党が問題化し徹底追及しているあたりが真相だと思う。
桜を見る会も、国民目線では、コロナで吹っ飛ぶようなどうでも良い話。
問題は、官邸を向いた一部の官僚が、(泣く泣く?)公文書を書き換えたり、議事録を取らなくなったりと行政官の基本中の基本の行動原理が歪んだこと。
また、個人的には、この方の声が気になっていたのですが、やはり官庁の衰退を嘆いておられます。
この7年8カ月で霞が関の官僚機構はガタガタになってしまいました。官僚機構は国民の一つの財産なのでこの立て直しは急務です。
有料記事なのは残念ですが、会員登録だけで無料で読める記事にできるので、読んでみていただきたいと思います。
菅さんが政権につけば、現在の官邸は留任というか居抜きで使える感じではないかと思いますので、今の流れが継続するのかもしれませんし、菅さんと今井秘書官の対立という声もありますので、その辺りが一掃される可能性もあります。
いずれにしても、安倍政治の良くも悪くも特徴は官邸政治だったことだと思うので、そこがどう変わるかが気になります。
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