ひとりで釜山2泊3日
2024年7月6〜8日にソロ釜山旅行した記録。
ずっと曇ってたけど、梅雨時期なのに雨に降られなかったラッキーな3日間。日本は暑かったみたいで、避暑にもなりました。
1日目
関空→釜山
関空10:35発のチェジュ航空7C1351便で釜山へ向かう。
チェジュ航空の発着する関空第2ターミナルはこじんまりしているので、チケット記載の3時間前に着く必要はまったくない。なんなら3時間前はカウンターが開いていなかった!
国内線側のプロントで朝ごはんを食べながら時間を潰し、カウンターが開くのを待った。かなりスムーズに荷物を預けられ、保安検査をして出国できたので、出発1時間前に空港到着でも間に合ったのでは……。
出発の30分前くらいにゲートに案内されるが、屋外に出されてめちゃくちゃ暑い。歩いて飛行機に向かった。
定刻どおり離陸した機内では、すぐに入国カードが配られたので記入した。ホテルの名前・連絡先を何処かに控えておいたほうがよさそう。(私はgmailで予約メールを見た)
上空からみた釜山港は、コンテナを満載した船が沢山いて、キリンのクレーンもあり、大きな港だ!と興奮した。
定刻より少し早く12時前には到着。金海国際空港も大きな空港ではないので、預け荷物もすぐに出てきて、あっさり入国できた。
空港2階で9000円分両替して、71550ウォン受け取った。後で調べると、レートがかなり悪いので空港内では両替するべきではなかった。
下記参照、金海空港"駅"のMoney Boxならよかったらしい。
海外ローミングできない問題
楽天モバイルユーザーなので海外ローミングすればOKと思っていたが、釜山についてみると、楽天モバイルからのSMSは届いたものの、ネットに繋がらない。ネット検索しても情報が出てこなくて困っていたが、結論としてAPN設定をいじると繋がった。下記Webサイト参照。APNのところにrakuten.jpと入れて、適当な名前を設定するだけでよいはず。
実はこれに気づくまでにHolaflyを別途契約してしまった。しかし、そちらも繋がらないので、スマホ本体の不備を疑って、Holaflyのカスタマーセンターに問い合わせをしているうちにAPNに問題があることがわかった…という流れである。Holaflyは2日で1000円くらい(通話できないプラン)だったので、勉強代と考えれば安いくらいか。。
解決したのは2日目の朝だったので、以降、1日目の記録はネット環境がないまま恐る恐る行動している。
空港→西面
ホテルを西面に取っていたので、ひとまず西面に向かうことにした。
空港フリーWifiで調べたところ、空港からはモノレールで沙上駅に行き、地下鉄の緑の線(2号線)に乗り換えると西面駅に行ける。
最初はSuicaのようなカードの買い方がわからず、現金で切符(と言ってもプラスチックのコインのようなものが出てくる)を買い、沙上駅まで行った。改札を出てすぐコンビニを見つけ、transportation cardはありますか?と聞いたらあったので、Tmoneyカードを3000ウォンで購入、その場で5000ウォンチャージしてもらって地下鉄に乗り換えた。
昼食〜ホテルチェックイン
西面に着いて、お腹が空いていたのでまずは昼食をとることに。ネット情報で人気のケミチプ西面店に向かった。(Googleマップで保存していたのでなんとなく場所はわかる)
1番人気のナッコプセ(タコ、シマチョウ、エビ)の辛さ一番少ないのを注文。モツ鍋大好きなので間違いなく美味しいが、雑魚の私には辛すぎて、水を大量に飲んで汗だくになった。あと、箸が机の引き出しに入っているのを見つけられずワタワタした。
そうこうしているうちにチェックイン時間の15時が近づいてきたので、ホテル方面に向かった。
14時半ごろだったと思うが、入口の鍵が空いておらず、電話番号が書いてあって用があれば電話することになっていた。ちょっと困っていると、たまたま中にオーナーがいて、チェックイン?と聞いてくれたので、少し早いがチェックインさせてもらった。ありがたい。
松島ケーブルカー、BIFF広場
ホテルでWiFiを繋ぎ、海外ローミングできない件について調べたり、Googleマップを眺めたりと1時間くらいはゴロゴロしていた。もうローミングは諦めて松島に向かうことに。
西面駅から地下鉄1号線(赤)でチャガルチ駅に向かい、バスに乗り換える。バスもTmoneyカードが使えて(ezlカードしか使えない場合もあるという情報をみてビビっていたのでよかった)、前から乗車時と、後ろから下車時にタッチすればよい。バス内はフリーWifiが飛んでいた。
チャガルチ駅を出た時点で薄々気づいていたが、雲がめちゃくちゃ増えてきて、風も強くなっていた。ケーブルカーどころじゃないか…?と思いつつ、せっかく来たので乗りたい気持ちが勝り、ケーブルカー乗り場へ。坂道が結構きつい。
ひとりだったが、1車両を占有させてもらえた。強風で左右にぐらんぐらん揺れたので、無事酔って気持ち悪くなりながら、あまり遠くが見えない釜山の景色を楽しんだ。
バスでチャガルチ駅に戻り、チャガルチ市場やBIFF広場を歩いてみた。お昼を食べたばかりでお魚の気分ではなく、BIFF広場名物のシアホットクを食べながら他の屋台を眺めていると、屋台の店主らしきひとが「シアホットクばっかり…!」みたいなことを呟いてるように聞こえてちょっと申し訳なくなった。シアホットクは中華のごま団子的な、揚げ物×香ばしさの美味しいおやつだった。
チェーンの雑貨屋Artboxで可愛らしいポストカードを買った。
夕食
だいぶ疲れていたので、西面からホテルまでの間でコンビニに寄り、キンパとカルピスソーダ的なジュース、トッポみたいなお菓子を買って夕食とした。(キンパが想像以上に多く、お菓子は翌朝のご飯になった)
きんぴらごぼうみたいな野菜たっぷりのキンパ、美味しかった!
2日目
釜山博物館
2日目はゆっくり起きて、まずは釜山博物館にいくことにした。西面駅からバス1本で行ける。
展示内容は先史時代から現在までの、釜山および朝鮮半島全体の歴史だ。釜山は日本に最も近い韓国の都市であり、日本との繋がり(朝鮮出兵、朝鮮通信使、開港、韓国併合、第二次世界大戦、朝鮮戦争, etc.)を説明するのにスペースが割かれていた印象がある。
学生時代に日本史も世界史もほぼ勉強してこなかった人間なので、今回訪れてみたわけだが、日本側の情報も使ってもう少し勉強してみたいと感じた。
昼食
地下鉄(緑)の大淵駅が近かったので、周辺でお昼ご飯を探した。釜山名物だというテジクッパのお店があったのでそこに決定。
基本のテジクッパを注文すると、薬味類に続いて、下の写真のようにスープの真ん中に辛いのが乗ってやってきた。
混ぜる前に赤い部分を避けて、適量だけ混ぜて食べると美味しくいただけた。写真右側の小皿の赤い味噌(全く辛くない)やオキアミの塩漬けを少し混ぜてしょっぱさを調節。ニラや玉ねぎ、白菜キムチもさっぱりして、豚肉によく合った。
梵魚寺
次は新羅時代からの歴史ある禅寺だという、梵魚寺に向かうことにした。坐禅が好きなので興味があったのだ。
地下鉄(緑)で大淵から西面に戻り、地下鉄(赤)に乗り換えて終点老圃駅へ。老圃駅のひと駅手前に梵魚寺駅があったが、バスターミナルがあるのが老圃駅で、そちらのほうが歩く距離が減るようなので大人しくGoogleマップに従う。バスで山道を登っていくと、お寺がある。
門をくぐると階段があって、さらに門があって階段…という構造になっていて、結構きつい。登り切ると本堂やその他のお堂があり、お経を上げている僧侶や、瞑想している方(参拝客?)もいた。
一般の参拝客が、手を合わせるだけでなく、私が臨済宗の坐禅で習った三礼と同じ動きをしているのも見えて、なんだか感慨深かった。
全体としてパワースポット感ある空気だった。
夕食
西面に戻り、しばらく昼寝をした後、夕食を探した。カンジャンケジャンを食べてみたくて、Googleマップでロッテ百貨店前のこの店を発見したが、付近に行ってみても見つからない。屋台のおばちゃんに見られながら2周くらいしたけどなくて諦めた。
代わりにどこに行こうかな〜と、せっかくなので田浦カフェ通りあたりまでぶらぶらしてみた。あの辺りはなんというかアメ村みたいな雰囲気でちょっと煩くて苦手だった… セルフ写真撮影のお店が乱立していた。若者の街。
結局、西面市場のあたりでおでんとトッポギをいただいた。お店の方と「いご めうぉ?」「안 매워〜」というやりとりをして、信じて頼んだトッポギは甘かった。美味しい。食べれる辛さ。
また、職場とかのお土産用のお菓子を、小さめのスーパーで大量購入した。街にいくつかあって目立っている"0kcal"という駄菓子屋さんより安かったと思う。
スーパーの野菜コーナーでは、エゴマの葉やサンチュなどの韓国料理でよく見る葉っぱが大量に量り売り?されていて印象的だった。あと、路上販売でもよく見た黄色と白の縞々の果物(マクワウリというらしい)が気になったが、ナイフがなく断念した。日本で見たことがなく、いつか食べてみたい。
サルサバー
社交ダンスをしている者として、旅先で踊れるチャンスがないか探してしまう癖がある。本当に偶然なのだが、宿泊先からほど近い西面のサルサ教室でパーティが開催されるという情報を見つけた。ダメ元で連絡してみると、参加していいということなので行ってみた。
オーナーやDJ、メンバーの方々は非常に親切に接してくれて、サルサやバチャータはド初心者の私でもなんとかリードしようと奮闘してくれた。ただ、メンバーのレベルが高すぎて私は場にそぐわず、わりと早めに撤退した。
ダンスもコミュニケーションではあるが、それよりも、英語やつたない韓国語で韓国の方々と少し会話できたのがよかった。個人旅行でローカルの方と会話する機会は本当に少ない。これに懲りず、今後も勇気を出して話す機会を作ってみたいと思った。ペアダンスという手札がある分、少しはやりやすいはずだから。
3日目
チェックアウト
最終日。ホテルは11時チェックアウトだったが、起きれたので10時前には出ることにした。
フロントにオーナーがおらず、どうしたらいいかSMSで問い合わせてみると、ルームキーとフロントドアの鍵はフロントに置いておいてください、とのことだった。荷物を置いていこうと思って聞いたら快諾してくれたが、取りに来たときオーナーがいてくれるのか判然とせず(コミュ力不足だった…)、空港に行く前にホテルに寄るのも手間だと思い直し、荷物を持って出た。
駅まで行く途中、気になっていたくるみ饅頭を買った。帰国翌日の朝ごはん用。
海雲台へ
まだ行ってなかったし、カンジャンケジャンを食べそびれた悔しさもあり、海雲台にいくことにした。お刺身が食べれるらしいので。
緑の線で西面から海雲台へ。海雲台駅にはコインロッカーがあり、使用も支払いも専用アプリ経由で便利だった。月曜の朝だからか、コインロッカーはほぼ空いていた。
昼食
無事に荷物を預けたあと、まずは刺身がありそうな海雲台伝統市場へ。平日の朝はまだ空いていないところも多い。そこで、Googleマップで見つけた24時間営業のお店に行くことにした。
生のお魚が食べたかったので、それらしきものを注文。周りの韓国人はみんなスープ的なものを頼んでたから、そっちが名物なのかもしれない。
ごま油ととびっこの塩味で、刺身の食べ方としては初めてだけどとても美味しい。味付け海苔フレークみたいなのが良い味出してた。おかずも美味しい。
空港へ
残りの時間は海雲台ビーチを見に行ったり、コーヒーを飲んだりオリーブヤングで買い物したりして過ごし、地下鉄とモノレールで空港に向かった。一応2時間半前に着いたけど、予想通りかなりスムーズにことが進み、ぼーっと飛行機を待っていた。今度来る時は、繁忙期でなければ行きも帰りももう少しギリギリにしよう。
金海空港の免税店を見物すると、市中のオリーブヤングよりだいぶ高い価格で化粧品が売られていた…!コンビニのCUでお茶とミニ薬菓を買って、機内のおやつにした。
また行きたいかも
釜山はコンパクトなまちで、地下鉄やバスも数分間隔で来る。あっちこっち行ったけど回りやすくて、手軽で良い旅行先だった。あと、食べたもの全て美味しかった。
英語もそれなりに通じるし、親切な方が多いので身振り手振りでなんとかなる。ちょっと夜遅くに女性ひとりで歩いていても、危険はそこまで感じなかった(サルサで出会った現地の女性もそのように言っていた)。
繁華街は道にゴミが溢れていてちょっと汚いけど(渋谷とか新宿みたいな)、空気が汚れているとかはなく、過ごしやすいのではないか。
つぎ韓国に行くならソウルをおすすめする、とサルサで出会った方には言われたけど、大都会が苦手な私としてはちょうどよい。国内旅行くらいの手軽さで海外旅行を味わいたいとき、またふらっと行ってもいいかもと思えている。