[漫才] 結婚式用漫才台本03(当て書き:タイムマシーン3号)
#オチを予想してお楽しみください (5文字)
関太:円満な結婚生活を送る秘訣って知ってますか?
山本浩司:そりゃあ愛情ですよねぇ
関:愛情はもちろん大切だけど,ポイントは音
山:音って?
関:生活音ね
山:くしゃみとか?
関:くしゃみは大事だよね
山:結婚する前とか新婚の時は「くしゅん」ってくしゃみしたりしてね。あれはかわいいよね
関:結婚して慣れてくると…「へいっくしょ〜ん!てやんでぃ!こんちきしょう!」って…
山:そんな江戸っ子みたいなやついるのかよ今どき
関:でもまじめな話,生活音ってほんと大事ですからね。ちょっとした音が気になり出すと,だんだん相手のいろんな音が嫌になってきたりしてね
山:それはそうなんだよね。でもどうしたらいいのか分からないんだよ
関:愛情を込めればいいんだよ
山:何に?
関:音に
山:音に?
関:「愛情のこもったくしゃみはなかなかいい音色がする」ってよく言うじゃないですか
山:誰が言ってんだよそれ。聞いたことないよ
関:とにかく…,愛情を込めるのと込めないのとでは何事においても必ず違いが出てきますからね
山:それは分かりますよ。お皿をテーブルに置く時だって,無造作に置くのと愛情を込めて置くのとでは音が違うとかそういうことだろ?
関:特に気をつけた方がいいのが,いびきね
山:いびきの音はよく喧嘩の原因になりますからね
関:愛情を込めていびきをかいたほうがいいですよ
山:できんの?そんなこと。寝てるんだからコントロールできないでしょ
関:俺くらいの達人になればね,それはそれはいい音色のいびきを奏でられますからね
山:お前いびきの音のこと「音色」って呼んでんの!? どうやって奏でんだよ,いびきをよぉ
関:いびきを奏でられるようになるには,20年は修行しないと無理だね
山:20年も!? もっとすぐに結婚生活に役立つ話しろよ
関:いびきに限らず,一番大切なのは気持ちです
山:気持ちね。あらゆる音に愛情を込めればいいってこと?
関:そういうことですよ。電話の声とかね
山:電話の声?
関:相手に対する気持ちは電話の声の高さに出ちゃうらしいですよ
山:どんなふうに?
関:ちょっと電話かけてみて
山:(電話をかける)
関:あ〜電話だわぁ〜。はいはい(高い声で)もしもし,関でございます
山:俺だけど…
関:(低い声で)あ〜あなた?何の用?
山:旦那だと分かった途端急に低くなるわけね
関:1オクターブくらい下がるらしいですよ
山:気を許してるんでしょうけどね
関:でも,いつまでも愛情のこもったいい声でしゃべった方がいいじゃないですか
山:じゃあ旦那も(いい声で)「今日のディナーはシャケのムニエルにしてくれないか?」みたいないい声で言った方がいいんじゃないですか?
関:ディナーって言い方なんか腹立つな。で,なんでシャケのムニエルなんだよ
山:オシャレな料理の代名詞だろ,シャケのムニエルは
関:昭和か!古いんだよお前のオシャレ感は。最近のオシャレな料理の代詞といえば,イタ飯だろ
山:お前の方が古いわ…イタ飯って。イタ飯分からない人いますよたぶん
関:チャーハンのことじゃないですからね
山:本気でチャーハンだと思った方いると思いますよ
関:イタリア料理のことを昔は「イタ飯」って呼んでたんですよ。ちょっとカッコつけてね
山:かっこ悪いですけどね,今思うと
関:流行りなんてそんなもんですよ
山:でも夫婦の場合はね,流行りなんかに流されず,ちょっとカッコつけてもいいからそれこそいい声でね,愛情を表現する二人になってほしいなぁなんて思いますけどね
関:そんなふうに二人でいい音を奏でることで,本当の夫婦になっていけるわけですからね
山:じゃああの二人は?もう音奏でてる?
関:(聞く仕草)まだ小さいけど,いい音してるね
山:どんな音?
関:◯◯(◯◯◯)だよ
あらゆるオチを誰よりも先に小噺化するプロジェクト『令和醒睡笑』過去の創作小噺を何回も何回も回すと"古典小噺"になる・・・はず・・・【小噺はフリー台本】