LINEオープンチャット『漫才なんでも相談室🌱』にて,投稿していただいたネタの感想と軽めの添削を行なっています。「漫才添削ってどういうかんじなの?」と思っている方のために,漫才添削事例をご紹介いたします(オープチャットに入るとその他の添削事例もご覧いただけます)【「漫才なんでも相談室」は終了しました】
今回ご紹介するのは,甚平者さんの『YouTube広告』というネタです
『YouTube広告』甚平者
漫才の感想と軽めの添削
「マッチングアプリで探す」っておもしろいですね!しかもそこから,SNSでの問題とYouTubeの広告に関して多くの人が思っていることを結びつけて展開しているので,全体の流れもおもしろいです!
余計な言葉をどんどん省いたり,言い方や順番を変えてみたりして,スッキリとした掛け合いを意識していくと,さらに良くなると思います。例えば
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財前「最近思うんですけども」
阿笠「何ですか」
財前「YouTubeに広告を付けようって言い出した奴を見つけ出したいんだよね」
阿笠「見つけ出す?なんのために?」
財前「YouTubeって良い所で広告入るでしょ?」
阿笠「CMというのはそういうもんですけどね」
財前「『良い所でCM入れられる人の気持ち考えろよ!』ってそいつに言ってやろうと思って」
阿笠「広告収入があるから無料で使えるんですよあれは」
財前「そんなのいくらでも払いますよ。広告なくしてくれるなら」
阿笠「あるだろそういうの」
財前「あるの!?」
阿笠「1200円払えば広告なくせるプラン」
財前「1200円ってちょっと高くない?」
阿笠「『いくらでも払いますよ』って言っただろ」
財前「1年で1200円でしょ?」
阿笠「月々じゃ!」
財前「月々!?」
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こんなかんじで。これが「正解」というわけではありませんが(おそらく漫才に「正解」はないと思います),こういう書き方を覚えるのもいいような気がします
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