[漫才] スマホ(当て書き:ナイツ)
#オチを予想してお楽しみください (10文字)
塙宣之:最近便利な電子機器を見つけちゃったんですけどね,スマホって知ってます?
土屋伸之:いまさらかよ。スマートフォンね。みんな知ってますよ
塙:あれがあればなんでもできるじゃないですか
土:ほんとなんでもできますよね
塙:「便利だなぁ」と思ってよく使ってるのが,電話でしょ,メール,カレンダー,時計…
土:まぁまぁ便利だけど,それはガラケーにも大概ついてますよ
塙:それから,カメラ,メモ帳,地図…
土:塙さん,スマホにアプリ追加できるの知ってます?
塙:アプリ?知ってますよそれくらい
土:でも追加してないでしょ。話聞いてると最初から入ってるアプリしか使ってないかんじするから
塙:ちょっとまだ新しいアプリは追加してないです
土:なんでだよ。元々のアプリだけでやってんの?
塙:元々のアプリだけでも結構生きていけますよ
土:そりゃぁ生きてはいけるよ。なんなら携帯なくたって生きてはいけますからね。それだと「スマホに変えた意味ないでしょ」って言ってんの
塙:まだ新しいアプリを追加できる状態じゃないから
土:「新しいアプリを追加できる状態じゃない」とかないでしょ。いつだってすぐに追加できるからね
塙:慣れてる人はそうかもしれないけど,俺初めてだから。心の準備とか必要でしょ
土:塙さん何歳なの?そんなおじいちゃんじゃないでしょ。だいたい,スマホのアプリを追加するための「心の準備」ってなんなんですか
塙:でもまだ,アプリ追加するアプリ追加してないからアプリ追加できないんですよ
土:何その早口言葉風のセリフ。なんて?
塙:だから,アプリ追加するアプリ追加してないからアプリ追加できないんだって
土:アプリ追加するアプリは追加しなくても元から入ってるから。アプリ追加するアプリなかったらアプリ追加できないでしょ
塙:アプリ追加するアプリをどうやって追加するのかがスマホ最大の謎じゃないですか
土:そんな謎を抱えてるスマホ全然便利じゃないからね。スマホのアプリで「ストア」っていうのがあるから,そこからアプリ追加してくださいよ
塙:いつ追加すればいいの?
土:「いつ」って…それは塙さんの好きなタイミングで追加すればいいでしょ
塙:でもストアでしょ。僕が追加したいタイミングがたまたま定休日ってこともあるじゃないですか。「わざわざ来たのに定休日かよ~」みたいなのあるでしょ
土:そんなのないわ。いつだってやってるから
塙:年中無休ってこと!?
土:年中無休だよ
塙:じゃあ何時までに追加すればいいの?
土:何時までって?何が?
塙:「何が」って営業時間だよ。年中無休っていったって24時間やってるわけじゃないでしょ,コンビニじゃあるまいし
土:24時間やってますよ
塙:コンビニと同じ勤務形態ってこと?
土:機械だから勤務形態とか関係ないから。24時間年中無休でやってますよ。夜だと夜勤の人が対応してくれるとかじゃないから
塙:年末年始も?
土:年末年始もやってますよ
塙:じゃあ年末仕事遅くなった日の深夜2時ごろ「アプリ追加したいな~」と思ったら,ふらっとストアに寄って「こんな時間に申し訳ない」なんて気を遣わずに,堂々とアプリを追加したりなんてこともできるってこと?
土:「ふらっとストアに寄る」っていう言い方おかしいけど,まぁできますよ。夜中の2時だろうと3時だろうと,自分の好きな時間にアプリ追加したらいいじゃないですか
塙:◯◯◯って便利だね〜
土:◯◯◯◯◯◯◯だろ。いいかげんにしろ
あらゆるオチを誰よりも先に小噺化するプロジェクト『令和醒睡笑』過去の創作小噺を何回も何回も回すと"古典小噺"になる・・・はず・・・【小噺はフリー台本】