[漫才] 鍋奉行 Ver.2(当て書き:品川庄司)
#オチを予想してお楽しみください (3文字)
庄司智春:昔から憧れてる職業があるんですよ
品川祐:なんですか?
庄:鍋奉行
品:庄司くん鍋奉行って職業じゃないですからね
庄:鍋奉行ってなかなかなれないじゃないですか
品:なれますよ普通に
庄:倍率4.5倍じゃないですか
品:倍率?鍋奉行に倍率なんてないでしょ
庄:4,5人で鍋やるとして鍋奉行は1人ですからね。東京大学よりも倍率高いんですよ
品:倍率とか関係ないから。鍋奉行なんて簡単になれますからね
庄:どうやったらなれるんですか?
品:まずねぇ,「でし」の取り方知ってますか?
庄:弟子の取り方?弟子じゃなくてダシですよねぇ
品:「でし」です
庄:ちょっとなまってるんですか?ダシですよねぇ
品:なまってないよ。「でし」です。まず「でし」を取るんですよ
庄:お弟子さんを取るってこと?
品:庄司くんが「でし」を取るとしたら,何がらで取りますか?
庄:何がら?弟子を取る場合?…まぁ人柄ですかね
品:怖いじゃないですか人ガラって。普通は鶏ガラですよ
庄:ダシですよね
品:「でし」です
庄:なまってますよねぇ
品:なまってないです
庄: 一回「ダシ」って言ってもらっていいですか
品:ダシ?
庄:言えるじゃないですか,ダシって
品:だからなまってないからね
庄:だったら「鶏ガラで弟子を取る」ってどういうことですか?
品:弟子を取る時にはちゃんと鶏柄のシャツを着てね…
庄:鶏ガラってそっち?鶏の柄がプリントされたシャツってこと?
品:なんだと思ったの?
庄:鶏ガラスープの鶏ガラかと…
品:鶏ガラスープじゃダシは取れても弟子は取れないでしょ
庄:鶏柄のシャツを着てても弟子は取れないでしょ
品:鶏柄のシャツを着てると目立つから,誰かしら「弟子にしてください」っていう人が来るんですよ
庄:来ないでしょそんな人。だいたいそれなんの弟子なんですか
品:「どうやったらそんなふうに鶏柄のシャツを着こなせるのかを教えてほしい」っていう人が来るんですよ
庄:鶏柄のシャツ着こなしたい人なんています?
品:今流行ってますからね,鶏柄のシャツ
庄:流行ってないわ。だいたい関係ないでしょ鶏柄のシャツなんて。「鍋奉行になる方法が知りたい」って言ってんの
品:関係あるでしょ。弟子は師匠の言うこと聞くから,一緒に鍋をして「今日は私が鍋奉行をやろうかな…」って言えばなれますよ
庄:嫌だよそんなの。鶏柄のシャツ着るのも嫌だし,鶏柄のシャツ着こなしてる自分も嫌だし,「その着こなし方を教えてほしい」って言ってる弟子と鍋囲むのも嫌だよ
品:わがままだねぇ〜
庄:わがままって…鍋奉行になれるもっと普通の方法はないんですか?
品:ありますよ
庄:あるんですか?だったらそれ教えてくださいよ
品:じゃあ教えましょうか?
庄:鍋奉行になるには?
品:◯◯◯鍋をすればいい
あらゆるオチを誰よりも先に小噺化するプロジェクト『令和醒睡笑』過去の創作小噺を何回も何回も回すと"古典小噺"になる・・・はず・・・【小噺はフリー台本】