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漫才論| ¹²³漫才に大切な"ニン[人]"って何❓

「漫才で大切のはニンだ」とよく言われますが,ニンというのは,その人の人柄,その人の性格,その人らしさ,その人の長所,その人の短所,その人に合っているということなどを指します

「よく言われる」ということは,ニンが出ていない漫才をしている人が多いということだと思います。漫才ではなぜ「ニン」が大切なのでしょうか?


「その人らしさ」とは?

コントであれば,「演技力が高い」とか「いろいろな役を演じられる」といったことも,「その人らしさ」に含まれます。しかし,漫才の場合の「その人らしさ」というのは基本の自分」のことです。なぜかというと,漫才というのは「会話」だからです(この前提が崩れてきているかんじもありますが,基本的には「会話」と考えていいと思います)

ネタを「漫才」として披露すると,どんなに演技力が高くてもの自分が出ていなければ,「ニンが出ていない」「その人らしさが出ていない」という違和感を感じてしまうので,その分評価が下がります。普段の会話において「コント的演技力全開」の人がいたら違和感を感じるのと同じです。そのような人がいたら,「わざとらしい」「見ているだけで疲れる」「もっと普通に話して」,そんなふうに感じると思います。これとよく似ています

もちろん漫才の場合は,普段の会話ではしないような「演技」を入れることもできますが,の自分がまったく出ていない演技だと,違和感を感じてしまうことが多いと思います

ニンを出せない原因

普段の会話はおもしろいのに,漫才となると「普段のよさが消えてしまう」という人も結構います。これも,漫才に「ニンを出せていない」ということだと思います

ニンを出せない原因というのはいろいろあります。いくつか挙げてみました

❶「漫才師はこうあるべき」という固定観念にとらわれている
ニンを活かすような台本が書けていない
❸キャラを作っている
❹無理をしている
❺漫才が向いていない
❻普段からニンを出していない

思いあたるものがありましたか?❶~❻の詳細については,また書きたいと思います。これ以外にも「原因」として考えられるものがありましたら,コメントお願いいたします

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❶「自分たちにしかできない漫才スタイル」を確立する方法 ❷しゃべくり漫才のうまさは「相槌」で決まる ❸「漫才台本の書き方」と「オチのつけ方」 ➍ボケやツッコミってどのようにして思いつくものなの? ❺「言い訳-関東芸人はなぜM-1で勝てないのか-」は"現代漫才論"ではない-ナイツ塙さんが何を「言い訳」しているのかが分かれば,関東芸人がしゃべくり漫才でM-1王者になる道が見えてくる- ❻漫才詩集「38」

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作: 藤澤俊輔  出演: おせつときょうた

あらゆるオチを誰よりも先に小噺化するプロジェクト『令和醒睡笑』過去の創作小噺を何回も何回も回すと"古典小噺"になる・・・はず・・・【小噺はフリー台本】