父親の形見
実の父親が亡くなり、はや25年くらいが経ちます。今でも時々夢に出て来て、なんか説教してきたりします。ありがとう、父親。
生前「葬式の金だけ残す」と言っていた通り、苦しまずに突然逝った父親の形見をずっと持っていた。腕時計「オメガ ジュネーブ」だ。そんなに高級な時計でもない。が、確か勤めていた会社から何かの記念で貰ったものだ、と言っていた様な。僕が貰って来たのは亡くなり遺品整理の時。手巻きの時計と知っていたので少し巻いてみたが動かず。まあ、似合う時計ではないのでそのまま四半世紀。
先日、背広をオーダーした時。
あ、はめる時計が無い、と気づく。
日ごろしているゼニスではゴツくてイメージじゃない。
そこで、このオメガの存在に気づく。
これを機会にオーバーホールしてみよう、と。
早速ネットで調べて問い合わせと見積もり。うん、綺麗に動くならば高くない。と判断し3週間。
昨日手元に戻ってきました。
文字盤はクリーニングすると剥がれてしまうかもと言うことで、そのまま。機関は完全に分解清掃してくれたようだ。ベルトも無かったが相談したら素敵なものを付けてくれました。満足。
これから更なる四半世紀、時を刻んで貰おう。
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