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感情が動いたモノを発信して、新しい挑戦を生み出す〜みんなゲーム化プロジェクト12〜

印刷業界、只今冬の時代です。つまり新しい挑戦が必要!ということで2年間いろんな取り組みをしてきました。

特に初めての経験となる商品開発は、ゲーム作家の米光一成先生の本をベースにした、「自分の好き」を起点にして、協力しながらそれぞれが個性的な商品を生み出すというやり方を手探りでやってきました。

そして最近、大きなことに気づきました。

それは、

「自分が何に感情を動かされたかを
見失うと商品が完成しない」

ということです。

今回、「むちゃぶりノート」という新しいコンセプトの文具を、1年間という長期間開発してみて、はっきりとわかりました。

それは終盤で開発が難航しているなか、この商品のコンセプトを文章にしている時でした。

「1990年代のゲーム制作の現場には、世界に誇れる面白いアイデアを生み出しつづけられる手法があったということをみんなに伝えたい!」

という開発当初の感情と再び向き合うことが出来たのです。

この一番はじめの強い感情の動きを思い出したことで、いろんなことを乗り越え、なんとか販売に漕ぎ着けることが出来ました。


この経験から、今後は社内での開発のやり方を変えようと思っています。

そのやり方も、ゲーム作家でライターでもある米光先生のnoteがヒントになりました。

このnoteでは、なにか文章を書くときに、自分の感情が動くポイントをしっかり感じ、その軸となるものを頭で転がしながらはっきりさせ、さらに裏付けを掴んでから一気に書くというコツが紹介されています。

私たちは、これまで自分の好きなことを書き出して、みんなで雑談しながらいろんな刺激を受け、それを自分だけで出来ないことを補い合いながら協力して完成させるという手法を採っていました。

しかし、

自分の好きなこと」は
「自分がやったほうがいいこと」と
間違いやすい。

だからこれからは、「好きなこと」を中心に進めるのではなく、「動いた感情」を中心に進めていこうと決めました。

まず、日記のように

①自分が感情を動かした瞬間にフォーカスして、それを朝のミーティングでシェアします。

次はそれを

②ホワイトボードに「感情+軸+材料」をセットにして貼り付けます。

さらに

③他の人が発信した「感情」にも共感し、感情にフォーカスして雑談します。

最後に

④感情からやりたいことが見えたら、それを「材料→軸→感情」で話し、

その「感情」に多くの共感が得られたら一気にカタチにします。

こうすれば、今まで起こっていたような「会社でやれと言われたからやっている」という状態になりにくいのではないかと考えています。

何より「感情が動く」ことは人の行動の出発点で、

それが錆びついていたら何もやる気になれません。

先の米光先生のnoteにもありましたが、感情を動かすクセをつけ、感情受信装置がオンであることが、すべての創作のはじまりです。

“感情が動かないのは、感情を動かすクセをつけてないからだ。ひとまず笑ってみると可笑しくなってくる。準備運動のつもりで、自分から感情を増幅することで、自分のなかにある感情受信装置がオンになる。”

そして、材料と軸に裏打ちされた「感情」を発信し合うことで、オードリー・タン氏が提唱するような「共好」を、感情のハッシュタグで共感しあってカタチにしていけるのではないかと考えています。


これが今わたしたちが考える、これからの創作の姿です。

さらに今後は、感情と出来たカタチをSNSやnoteで発信し、amazonやMakuakeといった新しい流通で多くの方に届ける仕組みができれば、外部の方の「感情」とつながって、それを一緒にカタチにするお手伝いができるかもしれない。

そんな想いでこのnoteを書いてみました。

ここまで読んでいただいた方と、これから #感情のハッシュタグ でつながっていけたら嬉しいです。

よろしくお願いいたします!

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藤井 聡📖発想力で紙モノづくり
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