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師匠の教え③「つかず離れず」
第二の師匠にペシペシにいわされながら3年間それなりに自分も社会人らしくなってきたのかな~と思っていた社会人5年目。僕も異動になりました。
僕は土木職ですが、今度の部署では土地登記簿を調べたりする場所でした。全然なれない部署で出会った先輩が僕にとって第三の師匠になる人でした。
その師匠は明るく、会社の人から信頼され、多分その人の事を『嫌い』と言う人はいないと思います。誰にでも気さくに話しかけ、相手も自分もその場を楽しむ。そして、何かあれば先頭に立ってみんなをまとめる。他の人が先頭に立てば裏方としてサポートに徹する。そんな感じの人です。
とにかく元気で飲みに行くのが好きな人でした。出張帰りに二人でよく飲みに行きましたね。夜の説明会が終わった後、先輩の家の近くの居酒屋で飲んだり、市役所の方と昼間に打ち合わせした後、駅前の居酒屋で串カツ片手にビールを飲んだり。そして冬になると、その先輩は僕にいいます。
「藤輪 熱燗がおいしい季節になってきましたね(^^♪」
もう飲みに行くしかないっしょ!って感じで行きました。
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とにかく二人でよく飲みました。でも、その飲みが僕にとっての勉強の時間だったと思います。仕事終わりの反省会。「打ち合わせの仕方がどうだった」とか、「あの人のあの発言はどうだった」とか、「あの人のフォローの仕方は良かったね」とか、その日の出来事をその日のうちに二人で振り返りました。そして、振り返りはその日の事だけに限らず、職場環境や仕事の内容、これからの在り方など、さまざまに発展しました。
実践と振り返り
まさに師匠との飲みは僕にとってかけがえのないレッスンでした。
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そしてその師匠が僕によく言ってくれたのは
「藤輪 つかず離れずやで」
それはコウモリみたいに生きるというコトではなく、
相手との距離感を常に感じながら自分を持っていく
というコトでした。相手に近づきすぎると突き放されるし、相手と遠すぎると何かの時に協力し合えなくなる。
【つかず離れず】
それは利己的な思考ではなく、お互いに距離感を保ちながら如何にして協力しあえるか?を表した言葉だと思います。
そう思うと、誰からも好かれ、何かあった時には誰もが先輩のために協力する理由がわかるように思います。もちろん内面から沸き上がる魅力をいっぱい持った人ですが、それだけじゃなく自分と相手の事を日々考えながら過ごしているからこそ、そういった関係性を作れているんだろうと思います。
異動先の職場は土地の権利を制限していく仕事だったので、土地所有者さんとの軋轢が生まれやすい環境でした。だからこそ、人と人との関係性をどう構築するか?先輩の経験から生まれた言葉が
【つかず離れず】
だと思います。
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僕は社会人になって幸運にも立て続けに3人の師匠に出会いました。そして、それはちゃんと順序だてた出会いでした。
①前に進む(まずは始める)
↓
②物語を作る(自分の道を描いていく)
↓
③つかず離れず(相手との距離感を保つ)
①があるから②がわかる、②がわかったから③が理解できる。
この出会いの順序が変れば、もしかすると僕に深い学びを与えてはくれなかったかもしれません。(いや、すべての師匠がその時の僕に応じた学びを与えてくれたでしょう)
いずれにしても、僕は三人の師匠のお陰でダラダラした人生から抜け出したように思います。出会いが僕に知識と勇気を与えてくれ、僕に新たな道を与えてくれる。僕にとっては本当に一生感謝してもし切れないくらいの師匠達です。
多分、どんな人にも人生の師匠はいるとおもいます。
あなたの師匠はどんな人ですか?
よかったら僕に教えてください。
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