デザインのための道具

昨日はDesignとはsignを読み解き表現するものと書きました。

そして、それは利用文脈を読み解き表現する『用の美』に通じることも書いています。その日本の民芸がもつ『用の美』を評価した外国人がいました。

レヴィ・ストロースという人です。

社会学者で構造主義の祖と言われています。彼は日本の文化には西洋に無い自然を生かした仕組みが残っていると評価しました。

彼は人は生れながらに自然からのサインを読み取る力を持っていて、社会に落とし込み文化を作ったと言っています。例えば、人間は父・母・叔父・叔母などの親族関係に名前を付けます。ある未開の部族では交叉イトコと優先的に結婚するとしています。これは近親による結婚を防止するための仕組みだそうです。
自然の摂理を読み解き、言葉という道具に落とし込み婚姻関係の仕組みをつくる。これも、サインを読み解くデザインだと思います。

こうやって見ると、すべてがデザインの道具であり、以前書いたように、僕は土木技術も自然と人工物を交換するサインを読み解く道具の一つだと思っています。

全部で470文字でした。(タイトル除く)

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?