ピアノのレッスンと読んだ本「60歳からピアノをはじめなさい」について
年老いて(61歳で)始めたピアノは、
練習中の曲なら、少し速いテンポでも弾けます。
でも、
ピアノのレッスン
9月から通っているピアノのレッスンは月3回ペースなので、既に6回終了。
レッスンではバッハのメヌエット(ペツォールトBWV Anh.114)を教わり、3回目のレッスンあたりに「(少々ミスがあっても)そろそろ次の曲へ」となったはずが、
4回目のレッスンで「次の曲へ行く前に、正しい指使いに直しましょう」と言われて演奏が崩壊、
音符を読むのもたどたどしいのに、指番号に従い一度身についた運指を変えるのは、初心者にとって至難の業、そこをなんとか乗り越えたのが5回目のレッスン。
演奏の大崩壊
ところが、6回目のレッスンで「もう一度、ゆっくり弾いておきましょう」と言われて、スローで弾いてみたところ、またまた演奏が大崩壊!
一例をあげますと、右手、スローモーションで薬指が黒鍵を押し、次に、お隣りの白鍵めがけて小指でスタッカート、
「スカッ」(アレッ?)
速く弾けば勢いで鳴らせるところが、打鍵が弱くて音にならない、ときには空振りし、何度やっても一定にならず、ゆっくり丁寧に弾くのは難しいものですね。
基礎からやり直し
つまり、基礎が出来ていないので、ちょっとしたことで演奏が崩れるのです。
そこで、次回からは「ドレミファ・・・」と地味な練習(専門用語では「ハノンチックな音階練習」というらしい)も取り入れましょう、となりました。
途中から再開できるように
しかし、まあ演奏が崩壊しまくるのも悪いことばかりではありません。
演奏を途中から再開する機会が増え「じゃー、次のラから」みたいな会話で、途中から演奏を再開する技術がついてきました。
これ、途中からうまく演奏を再開できると快感です。車の運転に例えるなら、高速で走る車の群れにうまく合流出来たときの感覚。
このように、少しピアノのレッスンらしくなってきました。独学では味わえない充実感です。
と、ピアノのレッスンの話しは、この辺にして、
ピアノ練習アプリ
ピアノのレッスンに先がけて7月から始めたピアノ練習アプリ「Piano Marvel」は、もう5ヵ月目に入りました。
このアプリはユーザーをランキングします。
私の場合、44万人中、メソッドは6,009位、テクニックは3,299位、練習継続ランキングは2,363位、9月の(イベント)レッスンチャレンジは80位、10月の(イベント)ハロウィンチャレンジは38位。
38位は、たぶん、日本で1位。
順位はともかく、自分のレベルに合った、はじめて見る知らない曲をたくさん弾きまくる、ということがポイントです。
それが飽きないのです。楽しいのです。結果としてランキングもアップします。よくできたピアノ練習アプリだと思います。
初見視唱テスト
楽しみながら練習した結果は、初見で演奏するテスト(SASR: Standard Assessment Sight Reading)で、どれくらい上達したか確認できます。
20秒楽譜を見てから、バックの音楽とメトロノームに合わせて譜面どおりに弾くという、ほんの数分程度のテストです。
私は今のところ400点前後なので、Late Beginner Student(初級者) から Intermediate Student(中級者) へ向かっているところ。
![](https://assets.st-note.com/img/1730628145-OIlb3My0vAiBPZaDxn2euUKk.png?width=1200)
目標は初見演奏技術の向上
ということで、最近、ピアノを弾く目標が変わってきました。当初、楽譜が読めないので、譜面なしで曲を弾けたらいいな~、と、ぼんやり考えていたところが、
初見で演奏する楽しみを知り、
一曲を仕上げるよりも、読譜や初見の能力を高めたほうがいい、と考えるようになってきました。
そして、読んだ本は、
60歳からピアノをはじめなさい
私のように、年老いてからピアノを始めた人たちにどう対応するか、プロの講師たちによる「日本シニアピアノ研究会」という会があるそうで、
この研究会の代表者が書いた本が「60歳からピアノをはじめなさい(データでわかる脳を活性化するピアノレッスン)」です。
老いてからのピアノ
この本は(年老いたとしても)ピアノを弾く効用について、科学的な調査や統計情報をもとに書いています。
例えば、歌うことよりもピアノ演奏のほうが脳の血流量が増え、さらに、演奏時に利き手ではない薬指・小指を使うと、もっと血流量が増えることが分かったそうです。
他にも、年老いてからピアノを習うには個人とグループのどちらがよいか、練習量はどれくらいがよいか、60~80歳でどういう変化があるか、教室の選び方は、無理なく続けるには、暗譜するには、発表会で本番に強くなるには、やめるタイミングは、などを統計データを元に解説しています。
やめたくなるのは
ピアノのレッスンをやめたようかと頭をよぎるのはアンケート調査によると、初心者の場合は3年目が最も多く、
経験者がレッスンを再開した場合は1年目が最も多いそうです。経験者のほうが初心者よりも早くやめたくなるところが興味深い。
発表会に向けて
本番に強くなるには、どういう練習が必要かということも書いてありました。
メトロノームに合わせて、
「片手ずつ」でも、
「速く」ても、
「遅く」ても弾けること!
ちょうど、私もレッスン中の曲を
ゆっくり弾けるように練習中です。
読んでいただき、ありがとうございます。