【日誌】2023.1/20~1/30
1/20(金)171日目
世の中ではZOOMが普及しているのかもしれないが、あいにく時代に取り残されているためZOOMを利用する機会はほぼほぼない。しかし今日は3つもZOOMでの打ち合わせがあった。あとにも先にもこんな日はないのではないだろうか。直接人に会うよりもZOOMの方が緊張する。あの嫌な感じはなんだろう。いつになってもあの独特の間合いは好きになれない。どう考えても対面の方が好きだ。効率化、合理的、コスパ、タイパ。そんな社会クソくらえ。
1/21(土)172日目
今日は親戚が地元からお店にやってきた。変な感じだった。自分のやっていることに胸を張れるようになるにはまだまだ頑張りが足りないと思った。自分のやっていることにもっと自信を持つためにはやらなければいけないこと、足りていないことがたくさんある。お互いに勝負の一年になる。次会う時が楽しみ。いつだって、やるか、やらないか。その二択。必要なのは覚悟と勇気。
大学を卒業したら地元に戻って本屋をやると思っていた3年前。未来は思っていた以上にとんでもない方向へ進み続けている。ただ、この先の未来どこかのタイミングで地元でも何か事業はやりたい。来るその日まで自分を磨き続ける。
1/22(日)注文に時間がかかるカフェ@栃木
正直、今日は想定外だった。89人のお客さんが来た。とんでもない数だと思う。途中諦めて帰った人も含めると100人越え。店の前から、路地に入るフェンスまでの大行列には地域の人もさぞ驚いたことだろう。一番驚いたのは、自分なのだが。前日まで集客に不安があった。しかしそれは杞憂に終わった。自分の中で先入観を持ったり、物事を決めつけるべきではないと改めて思った。本日の注カフェに参加してくださった多くの方々には感謝の気持ちでいっぱい。
注カフェの取り組みを知ったのは確か大学4年の時だったと思う。自分の場所を持ったら必ず開催したいと思っていた取り組みを実現できたのは良かったし、自分自身にとって何より感慨深いものとなった。今回開催したことで、見えてきた社会の課題、そしてうちがやらなければいけないこと、多くの収穫があった。実際にやってみてわかることはたくさんある。とても充実した1日だった。
1/27(金)173日目
先日の注カフェの様子が各メディアなどで放送されるなどして、少なからず周囲から反響があった。なんだかんだ言ってもテレビの持つ影響力・新聞が持つ発信力はすごいといつも思う。敵いません。
あっという間に1月も下旬になった。日々が過ぎ去るのは本当に早い。今日商工会へ行ってきた。担当者は自分よりも年下だった。銀行へ相談に行くときも思うのだが、担当者が若いと残念な気持ちになる。経験不足なのか何なのか知らないが、聞いていることに対しての理解力がどうも足りていないように思える。僕の担当になる若い職員がたまたまそうなだけなのかもしれないが、話していても向上心を感じないし、相手に寄り合う気持ちを微塵も感じない。金を貰えればそれで良いのか。もっと気概を見せてくれ若者よ。次回、伺う予定の機関の担当者は、心から中年を希望する。と言うか、今の若い社員は名刺をくださいと言われなきゃ自分の名刺を渡さないの?そういう教え?最後まで名前を知らない担当者と会話をするのはどうも気分が悪い。相手のことを知りたいならまず自分の名を名乗るのが常識じゃないのかな。と、まともに働いたことがない本屋の店主が申しております。最近の若者はって言われるのも納得。
1/28(土)174日目
1月最後の土日。この前年末だったのに。早い。最近、本がよく売れる。とても嬉しい。そして少しずつ先日発行した「本屋MAP」の影響が出始めている。本屋MAPには今回14店舗掲載したのだが、各店舗によって対応が異なるのが結構面白い。中にはそうくるかってお店もあったりする。それはそれで個性ってことで解決。
1つずつ自分のやりたいと思っていたことが実現できている日々は誰より充実していると思う。勿論、周りの方々迷惑をかけてしまう場面は多々ある。しかし、周りに迷惑をかけて許されるのは若者の特権だとも思う。この特権を使わない手はないのに多くの人は挑戦をしない。挑戦しないことを否定したいわけではなく、一丁前に文句・不満ばかり言っていて何も行動せず他力本願な若者が多すぎることが引っかかる。様々な場面において若者は有利だと思う。元々、失うものは少ないのだからどんどん積極的になればいいのにっていつも思う。リスクを取れるのは20代だけ。20代の経験は財産。どんどん経験を掴みにいこう。
1/29(日)175日目
今日も本がたくさん売れた。感謝。本屋の経営って皆さんが思っている以上に詰んでいる。多分、業界の構造を大きく変えていかないと本屋は減り続けると思う。では、なぜ僕が本屋をやっているかと言うと、理由は単純で誰もやりたがらないかつ斜陽産業だから。どういうことかって、この世の中はサバイバルだ。全員が幸せで平等な社会の実現は地球が1回無くなり初期状態に戻らなければ実現しない。多分それでも不可能。そんなサバイバルな世の中で自分がどう生き残るかって考えた時に、自分しかやっていないことをやれている人は強いと思った。自分の価値を最大化するためには人と同じことをしていても全く意味がない。自分にしかできないこと、自分だからできること、これを早いタイミングで気づくことができた自分はある意味ラッキーだと思う。世の中の大半の企業人は、いくらでも代わりがいる。と言うかその人がいなくても成り立つ組織にしておかなければ、万が一の場合に対応できない。つまりは極論、その人じゃなくてもいいってことだ。一方で自分の場合、代わりは自分自身しかいない。その分、どんな行動も自己責任という負担もある。ただ、この世の中は思っている以上に弱肉強食だ。食うか食われるかの社会。
なに寝ぼけたこと言ってんだとお思いのあなた、いまなにかしらの変化を自分自身に起こさなければ後々後悔すると思う。
今後、社会はどんどん人を取り残すと考えている。綺麗事は言っているだけでは綺麗ではなく実現して初めて綺麗になる。取り残されたくなかったら、自分自身の価値の最大化を目標に行動し続けるしかない。それくらい今の社会は残酷。
1/30(月)176日目
1月最終日。今日は久しぶりに店内が静けさに包まれた日だった。そんな日もある。2月は書肆ひるねを開けてから1年を迎えるおめでたい月だ。ようやく1年かというのが率直な感想。振り返ればあっという間だが、その過程は波乱ばかりだった。前に進み続けるしかない。1年前の今頃は開店準備に追われていたような気がする。それでもいまだに完成しない書肆ひるね。完成はあるのだろうか。
2月はいよいよギャラリーを使ったイベントが企画されている。県内にはほぼ皆無な文化的拠点になっていくと良い。いつの日か印刷所のような動きもできると嬉しい。なんだかんだ言っても紙媒体は面白い。本の良いところはどんなことにだって相性が良いことだと勝手に思っている。コーヒー、写真、アート、インテリア、空間、などなど。本の強みを最大限に活かせる本屋を作る。常に楽しむ気持ちを忘れずに。