音楽教室の役割
今回は僕が考える音楽教室の役割について。
僕は音楽の専門教育を受けていません。
楽器を習ったのはサックスを始めた中学1年の夏から2年の冬頃までなので1年と4ヶ月くらいだったと思います。
レッスンを辞めた理由は料金を払うのが面倒になった父親が
「もう行かなくていい」
と言って勝手に退会させられてしまったこと。
それでもサックスをはじめ音楽は大好きなので続けていて現在に至る。
正直なところ楽器は独学でも上達します。
練習をすればアマチュアとして活動する程度の演奏技術は習得できるし、今だとインターネットで基本的なことはほぼ全て調べることができるので。
では音楽教室の役割は一体なんなのか。
お月謝を支払ってレッスンを受けることでどんな利点があるのか。
以下に書いていきたいと思います。
【情報量が圧倒的に違う】
独学での楽器練習は「好きなこと」「簡単なこと」に偏る傾向があります。
余程ストイックな人でない限り、自分のできる曲や好きな曲の好きな箇所ばかりを練習してしまいがちです。
音楽教室では様々な曲を演奏しますのでジャンルも様々。
様々な曲を演奏すればリズムやキーも幅広く習得できます。
また、理論的なこと。理論までいかないにしても多くのヒントをレッスンで教えてもらうことができます。
例えば僕のジャズのレッスンで行う内容については、独学でやったのが原因で僕自身が理解するのに何年もよくわからなかったことが1ヶ月で理解&実技として習得できてしまうようなこともあります。
わからない人がわからないことを探すのと、わかっている人がわからない人に教えるのとでは圧倒的にスピードが違います。
【プロと一緒に演奏できる】
これは教室によりますが、僕の場合はプロサックス奏者としての活動とシンガーソングライターとしての活動をしていますので、レッスンではそういった現場で実際にやっているのと同じような演奏を生徒さんと一緒にやります。
生徒さんのレベルに関係なく、きちんとした演奏を聴いて頂くというのはとても良いことだと思っていますから、一緒に演奏しながら僕も楽しんでいます。
教室以外でプロミュージシャンと共演するのって結構大変じゃないですか?
【楽器の楽しさを実感できる】
これに関しては「レッスンを受け、且つ練習もきちんとできている」ことが前提となります。
楽器や歌の上達方法を習い、それを少しずつでも習得すれば今までにできなかったことができるようになります。
出なかった音が出るようになったとか、憧れていた曲が自分で演奏できるようになるのって本当に嬉しいです。僕自身ずっと体験してきたことで、これがなければ面白くないと思っています。
メインの部分はやはり「音楽の楽しさ」だと思います。
ソロ演奏やカラオケに合わせて一人で演奏したり歌ったりするのも良いですしバンドで演奏するのも良いんです。
楽しみ方は人それぞれ。
でもやっぱり歌が好きなら「上手く歌いたい」と感じることがあるでしょうし、楽器をやるなら「格好よく演奏したい」と思うことがあるでしょう。
音楽教室はそういった「音楽を楽しみたい」という気持ちを実現するお手伝いをする場だと僕は考えています。
稀にではありますがレッスンのお申し込みに来られたお客様の中に「え、練習しないといけないんですか?」と驚かれる方がいらっしゃいますので言っておきたいです。
練習しないと楽器も歌も上手くはなりません。
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