コロナユーモア名言録 マスク編

「何だったんだ」C

マスク着用が義務付けられ、顔のほとんどが見えなくなったため、女性が化粧をほとんどしなくったり、簡単に済ますようになったため、資生堂など化粧品メーカー、小売業は売上げに大打撃を受けていた。
しかし、マスク姿の女性は皆一様に美人に見える。その現象に、男性からも、女性からも、化粧品メーカー社員の間からさえも
「今までのは何だったんだ?」
の声が上がっていた。

「スパーリング」B
しかし女心、マスクの着用が義務でなくなる時が来るのを想定し、改めてメイク道具一式を取り揃え、とりあえず誰に見せるともなく
「腕の落ちないように」
と言うだけで化粧する女性もいた。

「マスクメイク術」B
いくらマスクが同じように見えようが、少しでも差をつけたいのが女心。
「マスクに当たるところはしっかり粉をはたく」
「まつエクは逆にやり過ぎずがいい」
などノウハウを蓄積する女性もいた。


「メイク労働争議」A

フェミニストを自覚するA子さんはうどん店に勤めていて、前々から店長からの
「必ず化粧はしてくること」
と言うお達しに
「アレルギーです」
と称して抵抗していたが、店長に
「肌が弱くてもできる化粧品がある。いろんな化粧品を試したのか?」
などと言われ続け
「化粧はしたい人がすれば良い。いやいやするものではない。女性が化粧に使わせられている時間を他のことに使ったら日本のジェンダーギャップ(賃金や企業幹部登用等での男女格差)も解消するのではないのか?」
と主張し返し、『労働争議』『条件闘争』『裁判』1歩手前まで拗れていたが、マスク着用で全てがうやむやになってしまった。

「美も若さも」A

「マスク姿は美人かどうか」どころか年齢さえも不詳になりがちである。名古屋駅で大学生とおぼしき男の子に
「お茶でも行きませんか」
と声をかけられたM子さんは
「私45歳ですけど」
と返すと、男の子に
「えっ?20歳位かと思いました」
と言われ、逆に大いに元気をもらい、自分の女友たちに「アタシ、ハタチに間違えられたのよ」
とその後何ヶ月も嬉しがり、自慢し続けていた。

「役者魂泣かせのマスク」B

同時代感覚が大事な現代映画作り。ヒット作品『カメラを止めるな』の監督は次回作について、

「今そうだからと言って、エキストラも含めて『皆マスクを着けて』と言うのをやっていると、いざマスク着用義務が明ける時代になったらその映像全体が古びてしまう」

「かといって今、主役と助演にマスクを着けさせておいて、「感情を込めて演じて」といってもそれは無理がある」

と難しさを語っていた。

「マスクで救われた」A
あまり偏差値の高くない京都のアート系の大学の先生N子さん、

「ウチに学びに来るような学生は、そもそも人が苦手で対人恐怖症みたいな子が多いんですよ」

と分析

『私たちはマスクで人の顔色でいちいちおどおどすることから逃れて、救われたんです』

と言っていた。



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