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【絵本】夢のからくり時計



あるところに、夢の不思議なからくり時計がありました。

この時計は、どんな夢でも叶えてくれる特別な時計。

さあ、このお話をしましょう。

時計には、小さな住人が住んでいました。

住人は、あおちゃんという優しい子に言いました。

「あおちゃん、この時計の力を信じてね。ただ、それだけでいいんだよ。」

「信じたら、あおちゃんの願いは叶うよ。」

あおちゃんは、「ほんとうに?」と思いながら、夢を考えました。

すると、住人はこう教えてくれました。

「こうするの。からくり時計にそっと夢を教えてあげて。そして信じて待つだけ。」

そうしたら、あおちゃんの夢は叶うんだって。

でも、しばらくすると、あおちゃんは不安になりました。

「本当に夢は叶うのかな」

そのとき、住人がまた顔を出して言いました。

「あおちゃん、信じることが大事なんだよ。」

あおちゃんは、はっとして、心のそこから
からくり時計のことを信じました。

すると、なんと不思議なことに、からくり時計がぐるぐる回りはじめました。

そして、
ゆっくり宙に浮いて、お部屋の天井へ。

からくり時計は姿を消し、代わりにきらきら星が広がりました。

天井には、美しい星空と一緒に、あおちゃんの夢が映し出されました。

「わたしの夢だ…」と、
あおちゃんは目を輝かせました。

その美しい星空には、
闘病中の病気が治ったあおちゃんが
楽しくお友達と遊んでいる様子が、
いつまでも映し出されていました。

あなたの夢は何かな?

夢を信じてみてね。

夢はね、叶うものだから。

強く強く信じていれば、きっと叶うよ。

おわり。


ほっし校長

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