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■ダンサー人生[第三十三話]

あなたは、自分の中の「本当の姿」を知っていますか?そして、その本当の自分に変身する鍵を手に入れましたか?誰も知らない、本当の自分に会いたいですか?yesであれば、この話(ストーリー)をヒントに、本当の自分に会う鍵を見つけてください。■■■

■北海道YOSAKOIソーラン合同チームの魂■

今の私からは想像出来ないが、私は引っ込み思案だった。そんな私が、北海道YOSAKOIソーラン メインステージ上段のセンタートップで演舞した。これに、1番驚いたのは、私だっただろう。このステージに上げていただけるなんて、夢のようだった。札幌大通り公園メインステージの背面はスロープになっていて、ステージ下の控えスペースでサポートの方から、「さあ、皆さんの夢のステージだよ。このステージ演舞は、北海道全土で、生放送してるよ。楽しんでらっしゃい。」とおっしゃっていただいた。そして、いよいよ、演舞本番。ステージ上に早足で進むとき、体中がソワソワ、ワクワクして、その高揚感がおさまらなかった。ステージでスタンバイしていた数秒間は、これ以上にないほどの、満面の笑顔でいた。そして、みんなのワクワクが私にも伝わった。「やぁー、始まるぞ。」そして、演舞。渾身の演舞は、一瞬の出来事だったが、北海道の風を全身に受けながら、しっかり地に、足をつけた。120パーセント以上の最高の演舞が出来た。演舞後は、みんなで喜び逢った。そして、抱き合った。最高の気分だ。今まで、やってよかった。そんな無数の感情が今でも鮮明に蘇るほど私にとって、私の人生にとっての最高の出来事だ。

そこまでに感動するには、他に理由があった。

 北海道YOSAKOIソーランでの演舞全ての立ち位置と振付パートは、全員参加のオーディションで決められた。オーディション審査メンバーが審査を終了後、全員を集めた。 掲示板に貼られた、本番の立ち位置表が発表された。私は、100名の中から自分の名前を見つけることが出来なかった。そんなとき、女性のチームメンバーが私の名前を見つけてくれた。「えっ、すごーい。センタートップじゃん。」私は、目を疑った。そして、ドキドキが止まなかった。そのドキドキは、北海道YOSAKOIソーランの札幌大通り公園メインステージ本番の演舞の時まで、続いていたように思う。

💚人を愛するポイント💙         ●私は、ダンサーとして、自分も楽しみ、見る人にも感動を与える存在にならなければいけなかった。

第三十四話に続く

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