■ダンサー人生[第五十話]
あなたは、自分の中の「本当の姿」を知っていますか?そして、その本当の自分に変身する鍵を手に入れましたか?誰も知らない、本当の自分に会いたいですか?yesであれば、この話(ストーリー)をヒントに、本当の自分に会う鍵を見つけてください。■■■
■ダンススクールへ向かって 3話
「ダンススクールは、単にダンスを習うスクールではない」ダンススクールからのメッセージにそう記されていた。ダンススクールに通う生徒の目指すものはプロダンサーである。プロのダンサーとしての考え方、物事の捉え方、行動、そして人に対する接し方などなど多くのスキルが必要となる。プロの世界は、大人の社会に入ることにもなる。そこに入るには、年齢が若くても関係なく、小学生でも大人の社会での行動ができなくては、プロになれない。そして、最後に、ダンススキルなのだと。とても感銘できた言葉であった。年長と小学2年生の二人の子供達は、スクールで挨拶を学んだ。どんな場面で、どんな挨拶をするのか、人が困っていたら、どうしてあげたら良いのか、人の話をどのように、聞くのか、そしてどのように、受け答えするのかなど、レッスンを終え、スクールから車に戻った子供達は、今日習ったことを私に説明してくれた。そして、最後に、「今日のダンスステップできたよ。」「最初は難しかったけど、最後はできたよ。」子供達は、ダンス未経験者のキッズクラスからの始まりだった。簡単なダンスステップを出来るようになるまで、繰り返す指導であった。
その日から4年後、子供達は、「ダンススクールは、単にダンスを習うだけのスクールではない」この言葉の本当の意味で理解できたのではないかと思った。ダンススクールからのメッセージは、プロダンサーを目指す子供達への大切なギフトだった。 スクールから帰ってきた子供達は、車の後部座席で眠っていた。 ダンスで身体を動かし、そして、頭を使い、疲れたのだろう。 そろそろ県境に差し掛かるバイパス道路の大きなカーブを、ゆったりと走行する。
💕穏やかな寝顔を見ながら、車を走らせる。💕あの夢に向かって。
💕夢の実現4年前のことだった。
💚人を愛するポイント💙 ●プロダンスのスキルとは、ダンスの技法のことだけではない。ダンサーは表現者である。皆から愛される人として、アーティストとして必要なことなのだと思う。
第五十一話に続く