■ダンサー人生[第二十三話]
あなたは、自分の中の「本当の姿」を知っていますか?そして、その本当の自分に変身する鍵を手に入れましたか?誰も知らない、本当の自分に会いたいですか?yesであれば、この話(ストーリー)をヒントに、本当の自分に会う鍵を見つけてください。■■■
■心の記憶■
私達は西の空に架かる大きな虹を見ていた。そして、今日出会った人々、出来事、そして自分自身が感じたことなどを振り返っていた。道路脇に、虹の写真を撮る人がいた。私は、この虹を心にダウンロードした。そして、いつか、この日のことを誰かに伝える日までは、記憶させておきたい。
■私達のよさこい
そして、私達のYOSAKOIソーラン■
翌年の6月、私達は、特別なチームを組んで、北海道の地で舞った。
私は、地元の県内及び近県での活動がメインのチームにいたが、県内の複数ある、よさこいチームの合同チームを結成することになった。私は、当初参加の意思を表わさなかったが、振付師Nさんからのお声と、あの想いが、蘇り参加意思を示した。「あの、北海道の大好きなチームと同じステージで演舞したい。」
さかのぼること一年前、私は北海道の地にいた。たった一人で、いても立ってもいられず北海道行きのチケットを手に入れて、数日間の滞在予定で、あの地に向かった。それは県内合同チーム結成一年前の、よさこいソーラン祭りだった。私は、演舞構成の勉強の為に本場よさこいソーランの地に向かった。毎年6月に札幌大通公園を中心に、東札幌なと周辺地区に至る広い範囲で行われる大変大規模な祭りである。私は、千歳空港に到着し電車で東札幌の演舞会場に向かった。大会場だと混雑して間近で演舞鑑賞が出来ない想定をしての、演舞会場選定だった。私の読み通りに、間近で撮影もできる程度の込み具合だった。もう一つ私が、この演舞会場を選んだ理由があった。あの憧れのチームだ。「この演舞会場であの、チームの演舞が拝める。」と期待を膨らましていた。「今年のあのチームの演舞はどんなだろう?。」と他チームの演舞を鑑賞しながら待った。
北海道のチームは、どのチームも大人数で、演舞構成も凝っており、しかもかっこいい。私は、ビデオを回しながら、目にも焼きつけようと必死に食らいついた。札幌周辺地区の演舞会場へは、各チームごとに、大型バスで移動していた。会場ステージ裏手側の道路に、各チームのチャーターバスがずらりと並んでいた。そこの会場での演舞が終了するとすぐに、バスで次の演舞会場へ移動するのだ。各チームの方は、バスの中で演舞を待ちながら、昼食を取ったり、休憩したりしていた。
この会場で、この日の演舞メニューが終盤に、差し掛かり、あたりもだいぶん暗くなってきた時間帯、あのチームがついにステージに上がった。
◆本当の自分に会うポイント◆ ① 好きなことには、無我夢中でやってみよう。長年やりたかったことを心に問ってみよう。
② 感動は生で感じよう。すると、あなたの心の奥底に眠っている何かが呼び起こされるかも。
第二十四話に続く
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