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■ダンサー人生[第十四話]

あなたは、自分の中の「本当の姿」を知っていますか?そして、その本当の自分に変身する鍵を手に入れましたか?誰も知らない、本当の自分に会いたいですか?yesであれば、この話(ストーリー)をヒントに、本当の自分に会う鍵を見つけてください。■■■

 こだわり続けて創られた演舞は、見る人を感動させる。そして、何より踊り子自身も感動している。演舞の楽曲、振付どれをとっても、こだわったものばかりである。私の経験では、こだわった分だけ感動も大きくなるように思う。何度も調整と変更を繰り返した振付、そして踊り子全体のタイミングが合わず何度も練習したことなどが、本番のステージ上で演舞中に記憶が蘇ってくる。思い出して泣きながら演舞したこともある。

 よさこいは、踊り子と観客がセットで主役となる。お互いがお互いを見て、感動しているという、特殊な関係である。

 よさこいの踊り子さんは、みんな明るい社交的な方が多いように思う。よさこいチームには、年配から子供まで年齢層幅広く在席するチームが多い。チームという小社会の中で、みんな協調性を養い、結束力を身に着けていく。しかし、実際はいろいろな考え方の人が大勢集まった組織のため、スムーズに事が進むこと自体少ない。それでも、団体行動は不可欠な要素であり、その解決に多くの時間を割いているのが現状である。イベント開催や、練習などのいろいろな場面でトラブルは付きものである。しかし、不思議なことだが、大イベントの演舞が終わると、みんな今まで以上に仲良くなっている。おそらく、これは演舞中の感動と関係がありそうだが、それともよさこいの魔力なのかは分からない。
 チーム運営側が私を、次回以降のイベント全てにエントリーした。おそらく、練習皆勤賞に目を付けたのだと思う。私は、チーム運営側の判断に感謝した。

 私は練習が好きだった。練習の時に、チームみんなに会えることも嬉しかったが、演舞の振付や構成をNさんから意見を求められたりして、一緒に考える場面があった、その時間が楽しかった。私はその頃から演舞の構成創りに興味を持ち始めていた。

◆本当の自分に会うポイント◆      ① 人が何かに感謝できた時、その人は必ず成長する。

② 人は成長すると、見える世界が広がる。そして新たな自分の可能性を広げるチャンスとなる。

第十五話に続く

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