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はたらく!用具係!(介護体験録)
教員になるためには教育実習が不可欠です。これをやらねば教員免許がもらえません。(以下、該当記事)
そして教育実習の陰に隠れて忘れられがちですが、もう一つやらなければいけない実習があります。
介護体験です。
特別支援学校に2日間、養護施設に5日間の1週間行くやつです。
教育実習は色々とドラマがあったんですけど、こちらはなんというか、別の意味で大変でした…。
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「そういうわけなので反省文を書いてきてください」
大学2年の夏。人生初の反省文を書く羽目になりました。
理由はシンプル。介護体験費用の振り込み期限遅れです。
「あ、振り込み今日までじゃん。ATMで払いにいこ(思考停止)」で当然窓口支払いのみで、しかも銀行はもう閉まってる時間で安らかに死亡しました。
「しょうがないな〜。反省文の内容一緒に考えてあげるよ」と協力してくれたあの時の友達に感謝です。
まあ、その友達も1ヶ月後とかに事前オリエンテーションに行き忘れて反省文書いたんですケド。
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大学3年生になってすぐ。特別支援学校での2日間の介護体験が始まりました。
障がいを抱えている子供とどう接したらいいんだろう?そもそも特支ってどんな教育してるんだろ?と、少しドキドキしながら学校に向かいます。
友達と一緒に控室で待機していると担当学級が書いてある名簿が渡されました。
ええと、自分は…と名前を探しているとあることに気づきました。
◎フジモト
…ん?
なぜか自分の名前に◎がついている…。
というか、各学級につき1人名前の横に◎がついている。もしかしてリーダー的な?いいけどちょっと緊張するなあ。なんて思っていた矢先
「お前、用具係じゃん」
友達に言われました。名簿の一番上をよくみると「◎=用具係」って確かに書いてある。
ええ?班長も掃除係もないのに用具係って何よ…?
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時間になって実際に生徒とご対面…と思いきや。
「用具係の人はこっちにお願いします」
担当の先生からの説明によると「明日、運動会をやるから設営を手伝ってほしい」とのこと。
「用具係だけ生徒と会う時間少しロスするってことか…」とは思いましたが少しぐらい仕方ない。と思っていた時期が僕にもありました。
…設営で1日が終わったのです。
その場にいた用具係全員が心の中で思っていたでしょう。「介護体験とは?」と。
でも、明日がある。明日の運動会ではきっと生徒とお話できるはずだ…その場にいる全員がそう思って帰宅しました。
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「はい!じゃあ玉入れポールこっちにお願いします!」
そう!現実はそんなに甘くなかったのです!
ほとんどの実習生が生徒の運動会を側で見守っている中、用具係たちは永久に用具を運搬していたのです。
嘘だろ…?ここまで1秒も生徒と話してないけど自分?
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しかし、最後にチャンスは訪れました。
「用具係お疲れ様でした。生徒の下校まではまだ少し時間があるから、その間クラスに顔を出してあげてください」
ここで初めて生徒と顔を合わせる時間ができました。
30分ですけど。
いや、誇張なしで。
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とまあ基本的に肉体労働で終わった介護体験でした。
学んだこと?玉入れのポールの運び方とか…?
壮絶な教育実習を繰り広げた裏で、ある意味壮絶な介護体験をしていたフジモトでございました…。
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