三人の職人 と「流派」
いろいろな分野で「流派」というものがあると思います。
私達の分野でも、様々な流派があり、
「本流だ・亜流だ、あってる・間違ってる、良い・悪い、ああでもない、こうでもない・・・・」
と議論になることがございます。
さて、
自己啓発の本によく出てくる訓話で
イソップの「三人のレンガ職人」
というのがあったと思います。
こんな感じです・・・
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旅人が 三人のレンガ職人に出会い、
「何をしているのか?」と聞きました。
一人目は、
つまらなそうに「親方に言われて、レンガをつんでんだよ」といい、
二人目は、
さほどつまらなそうではなかったけど「壁をつくってるんだ、生活があるからね」といい、
三人目は、
「大聖堂をつくってるんだ、みんなの幸せそうな姿が目に浮かぶよ」と目を輝かせて言いました。
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ほんと、良い訓話ですね。
しかし、このセカンドストーリーがあるのをご存知でしょうか?
おそらくご存じないと思いますが、
ご存知ないのもごもっとも、
私が、先程、思いつきました・・・・
■■■■セカンドストーリー■■■■
旅人が三人のレンガ職人に聞きました、
「何をやっているんだい?」
そうすると、
一人目は、「レンガを積んでいるんだ」
二人目は、「壁をつくっているんだ」
三人目は、「そこに住む人の安全をつくっいるんだ」
「ふ~ん」(旅人)
その時、旅人は、三人ともが「人生の達人」とは思いもしませんでした。
その後、旅人は、旅を続けたのですが、
10年後に、また同じ三人に出会いました。
三人は、それぞれ独立したレンガ職人になっていました。
1人目の職人の仕事をみると
とても正確に、そして、目にも留まらぬ速さで、とてもスピーディーに、
レンガを積み上げていました。
レンガを積み上げることを極めるべく仕事をしているそうです。
「おぉ、素晴らしい」(旅人)
二人目の職人の仕事をみてみると
積み上げられたレンガは、
華やかな色や模様、芸術的な形をしておりました。
居住空間としてのレンガの壁を極めるべく仕事をしてるそうです。
「おぉ、素晴らしい」(旅人)
三人目の職人の仕事をみてみると、
レンガの材質、工法、などを開発、工夫し、
金属も入ったりして、とても頑丈で崩れないものができあがっておりました。
安全で強固なレンガの壁を極めるべく仕事をしているそうです。
「おぉ、素晴らしい」(旅人)
いかかでしょうか、この話。
そうです、三人共、「人生の達人」だったのです。
人生の達人というと大げさですが、
大人と子供の違いは、
子供は、世の中の「無限性」を信じておりますので、「おもしろさ・楽しさ」は与えられるものだと思っております。
しかし、
大人は、世の中の「有限性」を知っておりますので、「おもしろさ・楽しさ」をつくり出します。
そして、
何も無いところから「おもしろい」「楽しい」をつくり、
それをさらに極めようとする
ということなのです。
さらに、
この(私の作った)話には、
後日談がありまして・・・・
この旅人と三人のレンガ職人は、
まだこの時は、
知らないことがありました。
最初から、同じことをやっていても目的がちがったり、目的は同じだけど手段が違ったり、手段が目的となったり、その方法がそれぞれ何種類もあったり・・・
というような状況でしたので、
さらに月日がたってくると、その大勢の弟子たちの中から
「流派」や「派閥」が
どんどん 出来て いったのです。
まずは、大きく、レンガ職人が
「ストレート と ミキサー」
に分かれました。
ストレート派は、目標達成は 古来の方法で行うべきである こととし、
ミキサー派は、目標を達成するならば、その手法を選ばない としました。
そして、さらに、その中でいくつもの団体ができ、
それぞれ、「ああだ・こうだ」、と対立していったのでした。
そして、
そんな状態が何年も過ぎた頃、
なんと!!!!
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(次回へつづく)
※ 否!おわり。
カイロプラクティック業界も同じでございますね。
その後は、ご自身でご想像ください。
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