「生きる」って…
「生きる」・・・
なんと、まぶしく、うっとうしい
言葉でございましょうか。
ここで、
「生きる」ということを、ちょっと時間を割いて考えてみますと、
生涯にわたり、心身に大きく影響をあたえる
とても重大な言葉だというのが分かるのでございます。
まず、
「生きる」は、
行動的には、「能動的」な行動でございます。
能動的な行動には、
その意味や目的があるべきと考えるのが普通でございますので、
答えの無いようなよくわからないその意味や目的を
あてもなく考える羽目になってしまうのでございます。
そして、その合ってるかどうか分からない意味や目的の達成の為に、
身を削って頑張らなければならないのでございます。
いや、まだ、意味や目的を思いついた人はいいのでございますが、
それが無い人は、ずっと悩みつづけなければならないのでございます。
また、その目的が達成しているのかの判断は難しゅうございまして、
達成しなかった場合には、心身ともに大きなダメージを負ってしまわなければならないのでございます。
で、そんなことを、いろいろ考えていますと、
神経をムチャクチャにすり減らすのでございます。
いやいやそもそも
能動的な行動の主語(自分とは)は何か・・・
精神的なものをいうのか、精神と肉体が合わさった自分をいうのか、また、その中でも自分でコントロールできるものだけをいうのか、自分でコントロールできないものまで含むのか、では、睡眠・酔ったとき・教育や洗脳後・意識の無い時や本能の衝動は自分なのか、自分の意志でどうにもできない体の活動や反応ははたして自分なのか、そして、肉体的なものだとするとどういったレベルのものをいうのか、原子・分子のミクロレベルでみると、人間はスカスカであるが、どこまでのことをいうのか、というか、どこまでが自分でどこからが他なのか、などなど・・・・
と考えますと、さらにまた考え込まないといけないのでございます。
えー、ここで、
「なにがいいたいんだよ」・・・
ということになっておられると思うのでございますが、
すなわち、
「生きる」という言葉は、
人生を左右する大きな言葉でございますので、
あらためて
「生きる」の認識を考える必要があるのではないかということを
言いたかったのでございます。
つまり、
「生きる」と考えるのではなく
『 生かされている 』
と考えるのが最も相応しいのではないかと思ったのでございます。
そのほうが、
しっくりきますし、ラクに、スムーズに物事が考えられ、受入れられるのではないかと思った
という次第でございます。
あたりまえではございますが、
やはり、
私達は、
自分に、家族や友達、その他の人に、空気や水、植物、動物、町や国、環境、法律、など・・・・
世の中、自然、宇宙などなど・・・・・・
に生かされていることを
再度認識する必要があるのでございます。
「生」というのは、能動的に見えて、「受動的」なものであり、
自分に対する様々な事象やケースが示すように、
みなさんも、
なんでもかんでもが
「生かされている」ということに繋がる
ことに反論がある人は皆無でございましょう。
そして、
私的には、
「生かされている」という言葉の
謙虚な姿勢が好きでございまして、
自然に感謝の言葉も出るってもんでございます。
「なんだ、そんなことか」と思うかもしれませんが、
意外とその感覚が忘れられている場合が多いのではないかと
感じましたので、今回、書いてみたのでございます。
まとめますと、
私達は、
深く深く考えなくても、
自分で考える意味、目標や目的、および意志、
および、それらの達成度や合否、勝敗、善悪や結果の如何、それに満足感や充足感の有無などに、
関係なく・・・
「生かされている」
ということなのでございます。
いやいや、
それでは、
私達は、受身なのだから、流されるままに、
何もすることなくボーっと、のほほーんと、していれば
「何時も生かしてくれる状況が続く」のかというと、
そうではございませんことを念のために言っておかなければなりません。
「生かされている」というのは、
ある条件を満たしていれば「生かされる」のでございますが
その条件を満たさなければ「生かされる」ことはなくなるのでございます。
その条件は、何千、何億、何兆にものぼり、
自分で解決できるもの・できないものがございまして、
ほとんどは自分では解決できないものではございますが、
なんとか自分で解決できるものに関しては、
その条件を
ひとつずつクリアにしていく
必要がでてくるのでございます。
そうすれば、
もちろんのこと、
「生かして」いただける可能性は、
グーン
と高まっていくのでございます。
さて、
整体の仕事に関しまして、
私達が、
他人が「生かされている」状態を維持する
お手伝いができますことといえば、
「身体の物理的バランス」
をとってあげることでございます。
身体の骨格的バランスが整えさえすれば、
人間は、「生かしてもらえる」方向に
身体の機能が大きく傾いていくのでございます。
ということでございまして・・・
「みなさま、身体のバランスには気をつけてくださいね。」
〔おわり〕
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