片手で、パシッと!
夏はいつも、すたすたと歩いて川へ行った。
川べりにおいてあった木の長椅子でトランプをして、暑くなると
川で泳ぎ、川から上がると、またトランプをする、その繰り返し。
ジーワジーワ、ジーワと、セミが鳴いていたかなぁ?
連日の木の解体作業・そして木工品の製作作業等々の最中に、
ちょっと珍しい虫が飛んでいるのを見かけて、パシッと片手で捕まえて、
目の前の椅子に乗せて、飛んでいかないうちにと慌てて写真を一枚。
ピンボケ、そういう理由ですから、ご勘弁ください。巻頭の写真。
写真の虫は、玉虫。読んで字の如くの玉虫色。
今更調べてみたら、エノキやケヤキの生木を好むとか。どうりで・・・と
いうのは、こじつけですね。 今の私が連日のように、エノキやケヤキと
格闘しているから玉虫が来るということはなく、ここでは割と
いつでも見かける虫。
写真のモデルを果たしてもらった後は、きちんと自由きままな世界へ
放ちましたよ。
このことを人に話したら、"玉虫を初めて見た!?"とか、
"飛んでいる虫を、片手でパシッとつかまえる!?"とか、人というものは、
自分の思いがけないことに、反応をするものなのですね。
それにしても、ここのところ毎日汗だく、作業がひと段落したら、
"ちょっと行って泳いでくる!" さすがに今はもう、そういうことは
できません。
あれは、少年時代の夏の思い出。