見出し画像

365日後へ、寄せられていた想い、と

先週末に10月最初の出店をしてきました。雨、雨、豪雨、雨、かろうじて
ほんのすこしの晴れ間が見られたのは、最終日。
3日間に及ぶ出店、そのほとんどが悪天候に見舞われました。

2日目。
降りしきる雨の中、足を運んでくださった方が
『これが欲しくて90分の道のりを掛けてここへ来ました。
去年、同じものを買い求め追加が欲しくて。』と。

3日目。
やっと、ようやく晴れ間が見えたかなと思われた時にご来店をして
くださった方が『去年、これと同じものを買い求め、もうひとつ同じものが
欲しくて来ました。これが、欲しくて。本当は金曜日の来店を予定して
いたのですが、あまりの悪天候だったので、今日、来ました。
1時間の道のりを掛けて。』と。

3日目。
『ずっとずっと探していた湯呑み。もしかして、私、ずっと探していた湯呑みに
とうとう出会ってしまったのかしら。これをください! 』 
初めて、ご縁のあった女性のお客様から贈られた言葉です。

うれしいじゃありませんか。感無量です。
みなさん、なんて、いいことばかりをおっしっゃてくださるのでしょう。
記憶力は決して良い方ではありませんが、それでも忘れがたい出会い、そして
言葉を幾つも幾つも頂戴しました。作者冥利につきます。

雨、雨、雨続き。途中、前方が霞むほどの濃霧にも見舞われました。
想定以上の悪天候、装備の事情により出店の断念をした仲間も居たとか。
雨、本降り、そのほとんどが、どしゃぶり。
これほどの悪天候に苦しめられた記憶はありません。

想定以上の雨の為、テント屋根部分からの雨漏り有り、横殴りの吹き込んで来る雨有り、それをなんとか凌いで出店を続けていて良かった、本当に良かったと
心から思います。
もしも閉めてしまっていたら、悪天候を押して、わざわざ足を運んでくださった方々を裏切ることになってしまっていたのだと思うと、それはもう恐ろしい
気持ちになります。


出店が続く秋。次回の出店は僅か数日後。

その数日の間に大切な装備の手当てと手入れをします。
テント、それを確実に支える頑丈な杭・ロープ・装備品、そしてハンマーなど
など。ああ、もちろん、作品の補充もしなくては。

手塩に掛けて生み出した作品と重装備を抱え遠路を行き来する、私の気持ちを
支えてくださっているのは、大切なお宝と交換をしてまでも、私の作品を手元へとそう望んでくださる皆様の存在に他なりません。


今週末、12日からの三連休は
おそらくぼちぼち[山粧う]、長野県へ向かう予定になっております。