ロマンティックモード
先日、最新のiPhoneであるiPhone13シリーズが発売された。
そこには、動画撮影時にピントを自動で調整し、背景をぼかしたりできる”シネマティックモード”なるものが搭載された。動画全盛期となっているこの時代において、素晴らしい機能だと思う。
そんな機能に負けるとも劣らない機能が、私にも搭載されている。”ロマンティックモード”だ。そのままだ。何のひねりもない。ネーミングだけでなく、中身もそのままだ。
告白なんかするとなれば、それはもうロマンティックモード全開になる。なんとか自分を良く見せようと、頭の中にいる理想のイイ大人の振る舞いを完コピしてみる。そうしたことは大抵どこかでボロが出て、”あーあー”、みたいな結果になることが多い。
それでも何故かロマンティックモードが出てしまう。自動で起動しやがる。ポンコツのくせに。所詮、”モード”なだけであって、私自身の素がロマンティックなわけではない。言わんこっちゃないのに。
この「自動ロマンティックモードVS自我」は水平線のように遠く、空よりも高く続いていくことだろう。
to be continue.